FacebookはLive Searchの存続に貢献できるのか
by Mark Hendrickson on 2008年10月8日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

FacebookがMicrosoftのLive Searchを組み込んだことに関して、大きな疑問が二つある。ひとつは、Facebookがどう利益に結びつけるのか、そしてもうひとつが、Microsoftはどうなのかということだ。この答えを見つけるためには、まず両社がそれぞれ固有の問題に直面していること、したがって利益の得かたもそれぞれであることを認識する必要がある。

Facebookにもソーシャルネットワーク一般にも言えることだが、彼らは未だに、膨大なページ資産を効果的に収益化できることを証明するのに四苦八苦している。Facebookユーザーが友人のプロフィールを見るとき、概して広告にはほとんど注意を払わない。これは、その広告が友人に関係があったり、ユーザーの特定の関心事をターゲットしてあるものであっても同じだ。一方、ウェブ検索をする人は、一般にもっと広告をよく見る。これは、広告されているものに関する情報自体を探しているからだ。したがって、検索機能を注入することによって、Facebookサイト全体の広告効果が増すことになる。

Live Searchには、もっと重大で存続を脅かす問題がある。Facebookは、効果的な収益化ができなくてもユーザーを増やし続けることができるが、Live Searchの利用量は減り続けている(市場シェアについても、あまり一貫していないが問い合わせ総数についても)。このためMicrosoftは、この統合によって、減りつつある既存ユーザーを収益化すること以上に、新規ユーザーとその検索件数を獲得する必要がある。

下の9月の グラフが示すように、Microsoftの米国での検索シェアは、年初の9.8%から8.3%に落ち込んでいる。月間検索件数は、Googleの74億件に対して約10億件で停滞している。

comScoreによると、同サイトには米国から月間4100万人のユニークユーザーがやって来ている。このユーザー全員が月に1度だけウェブ検索を行うと仮定すれば、Live Searchにとっては4100万件の検索件数増で、これでは焼け石に水だ。各ユーザーが10回検索すれば、4億1000万件となり、これは現在のLive Searchの米国での検索規模の50%に近く、ずっと意味が大きい。しかし、Facebookとの検索広告ごとに収益分配比率(未発表)も考慮に入れなければならない。

全世界でみると、8月のFacebookのユニークユーザー数は1億5400万人だった。ちなみにComScoreは現在、Facebookの全世界での検索回数を1億8600万人としている。これは、平均すると1ユーザー当たり1.2回検索している勘定になり、米国の月間検索回数は5000万回になる。しかし、Sitepointが伝えるように、Facebook自身は一年前に検索回数を6億件以上であると認識しているので、ユーザーあたりの平均検索回数はもっと多い可能性がある。

FacebookによるLive Search組み込みの目立たせ方や、ほとんどのユーザーがよそで検索することに慣れていることを踏まえると、元からあるプロフィール検索に新しくウェブ検索が追加された場合でも、ユーザー当たりの検索回数が10ではなく1に近いところに留まっても不思議ではない。主たる要因はユーザーインターフェースにある。なぜなら、通常のプロフィール検索でなくウェブ検索をするためには、ユーザーがかなり積極的である必要があるからだ。検索結果のレイアウトにも考慮の余地がかなりある。画像検索などの拡張機能がないし、見た目も少々お粗末だ。

Microsoftのブランディングに関していえば、FacebookユーザーをLive Searchのメインサイトに誘導する「Advanced search on Live.com」という小さなラベルが検索結果の上端に置かれているだけだ。これもまた、控え目すぎてMicrosoftに大きく貢献することは期待できない。

もちろん今は統合の始まりにすぎず、時間がたてばもっと洗練されてくるのだろう。FacebookがLive Searchをもっと目立たせるとともに、もっと便利になるように、例えば結果にソーシャルデータを入れるなどしてくれることを期待したい。それと並行して、これも問題の多いFacebook自身のデータを検索する機能も改善するべきだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

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