MashLogicはページのリンクを自由にカスタマイズするすぐれものツール
by Michael Arrington on 2008年10月13日

Bessemer Venture Partnersがインキュベータとして支援してきたMashLogicが今日(米国時間10/12)、プライベート・ベータを開始した。このサービスは「ウェブをユーザーの手に取り戻す」という大胆なキャッチフレーズを掲げている。

MashLogicによると(もちろん他にも大勢が同様の主張をしている)、サイト運営者が無用な自己リンクを繰り返すなど、今日のウェブはページビュー経済とSEO〔検索エンジン最適化〕に蝕まれている。これによってウェブから適切に情報を得にくくなっているというのだ。

この問題に関して、ウェブページから無用なリンクをはぎ取るGreasemonkeyスクリプトがすでに出ている。また似たようなサービスとして、Adaptive Blueはユーザーがブラウジングの際のリンク・オプションをコントロールできるプラグインを追加している。今年に入ってAOLに買収されたSphereというスタートアップは、ユーザーが閲覧しているページから作成されたインデックスに基づいて関連ある情報のページが別ウィンドウでポップアップするサービスを開発した。これもAOLに買収される程度には成功している。

しかし、MashLogicのアプローチは、もっと直接的なものだ。利用するためにはユーザーはFirefoxにプラグインをダウンロードしてインストールしなければならない。しかし、操作用のツールバーは存在しない。その代わりに、ユーザーはどんな情報をウェブページに表示させたいか設定を行う。たとえば、Wikipediaへのリンクなどは誰にとっても有用だろう。企業名をキーワードにしたLinkedInへのリンクは、その会社にいるユーザーの知人を表示してくれるかもしれない。為替レートの換算サービスへのリンクなどもある。こういった役に立つリンクがスイス・アーミーナイフよろしくたくさん用意されている。

私が気に入った設定の一つは、MashLogicが提供するリンクだけを残し、ページ本来のリンクを全て無効にすというもの。多くのサイトはこの設定でずっと使いやすくなる。さらにユーザーは、サイト運営者が押しつけてくるリンクであっても、ドメイン名のブラックリストを作って表示を無効にすることもできる。

ユーザーがこのツールの設定を済ませると、さまざまなリンクが自動的にポップアップするようになる。プロ・スポーツ選手だったらプレイの統計が得られるし、政治家ならホワイトハウスへの道のどのあたりにいるか、世論の数字がリアルタイムでチェックできるというわけだ。外国通貨は一発で換算できる。住所から地図をポップアップさせることもできる。

このサービスの目的は、ページ内にリンクが存在しない情報を、いちいちページを離れて検索エンジンを利用せずにすむよう、すばやくユーザーに提供することだ。

私がテストした限りでは、これはうまくいっていると思う。私はこの記事の最初の段落で「Bessemer Venture Partners」にCrunchbaseへも本家へもリンクを付けずにおいた。するとMashLogicはCrunchbaseその他のBessemerに関する適切な情報源へのリンクを収集してくれた。ユーザーは、さらに必要に応じてWikipediaや好みの検索エンジンに直行することもできるし、その他いろいろ設定できる。

マウスを音声や動画のリンクの上に乗せると、MashLogicはその場に窓をポップアップさせて再生を始める。

ここから先着500名がベータテストに参加できる。これが満員になったら、後は誰かが権利を譲ってくれるのを待つしかない。こういったやりとりを仲介するInviteShareのようなサービスがあるのは便利だ。明日の朝にはMashLogicの分が掲載されていると思う。

ビジネスモデル

いちばん簡単なのは通版アイテムへのリンクを張ってアフィリエイト料を得ることだ。しかしこのサービスはさまざまなリンクの集中するハブになるので、収益化を図るアイディアはいろいろ考えられる。

MashLogicはサイト運営者が読者にインストールを勧めることを期待している。妙に聞こえるかもしれないなが事実だ。つまり、みんながこういったツールを使い出すようになるのだから、いち早く自サイトを情報源の一つとして設定したMashLogicを読者にインストールさせるのが得策だ、というシナリオである。もちろんユーザーはデフォールトの設定を後で自由に変えられる。しかし経験が示すところによれば、こういった場合、ほとんどのユーザーはそのままで使い続けるのだ。しかも、さらに良いことに、読者が他所のサイトを閲覧している場合でも、MashLogicのリンクで何度でも自サイトに呼び戻すことができるようになる。もしこのツールがユーザーに人気があることが証明できれば、Firefoxを始めブラウザ・メーカーに直接ライセンスすることも十分考えられる。そうなれば収益は、いってみれば、向こうから勝手に鍋の中に入ってきてくれることになる。

私はMashLogicをFirefoxの「必須アドオン」のリストに加えた。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20081013more-mashlogic-invites-available-on-inviteshare/ TechCrunch Japanese アーカイブ » MashLogicの招待状の追加分がInviteShareで入手可能

    [...] MashLogicの500人分の招待枠がなくなってしまった。ウェブサイトのリンクをユーザが制御できるようにするための新しいFirefox用プラグインだ。それでも、 InviteShareに名前を書いておけば、手に入れることができる。MashLogicの現ユーザーは1ユーザーにつき2名まで招待するよう奨励されている。 [...]

  • http://yoshy.wordpress.com/2008/10/15/links-for-2008-10-14/ links for 2008-10-14 « 個人的な雑記

    [...] TechCrunch Japanese アーカイブ » MashLogicはページのリンクを自由にカスタマイ… (tags: tools) [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090601mashlogic-launches-adds-high-powered-angels-to-investor-list/ MashLogicが一般公開へ, 強力なエンジェルたちが投資家として参加

    [...] 本誌が初めてMashLogicを記事にしたのは、非公開べータに入った2008年の10月だった。その記事から引用しよう: MashLogicのアプローチは、もっと直接的なものだ。利用するためにはユーザーはFirefoxにプラグインをダウンロードしてインストールしなければならない。しかし、操作用のツールバーは存在しない。その代わりに、ユーザーはどんな情報をウェブページに表示させたいか設定を行う。たとえば、 Wikipediaへのリンクなどは誰にとっても有用だろう。企業名をキーワードにしたLinkedInへのリンクは、その会社にいるユーザーの知人を表示してくれるかもしれない。為替レートの換算サービスへのリンクなどもある。こういった役に立つリンクがスイス・アーミーナイフよろしくたくさん用意されている。 [...]

  • http://www.kgrand.jp/index.php/2009/06/01/mashlogic%e3%81%8c%e4%b8%80%e8%88%ac%e5%85%ac%e9%96%8b%e3%81%b8-%e5%bc%b7%e5%8a%9b%e3%81%aa%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%81%9f%e3%81%a1%e3% MashLogicが一般公開へ, 強力なエンジェルたちが投資家として参加 | KGRAND ONLINE NEWS

    [...] 本誌が初めてMashLogicを記事にしたのは、非公開べータに入った2008年の10月だった。その記事から引用しよう: MashLogicのアプローチは、もっと直接的なものだ。利用するためにはユーザーはFirefoxにプラグインをダウンロードしてインストールしなければならない。しかし、操作用のツールバーは存在しない。その代わりに、ユーザーはどんな情報をウェブページに表示させたいか設定を行う。たとえば、 Wikipediaへのリンクなどは誰にとっても有用だろう。企業名をキーワードにしたLinkedInへのリンクは、その会社にいるユーザーの知人を表示してくれるかもしれない。為替レートの換算サービスへのリンクなどもある。こういった役に立つリンクがスイス・アーミーナイフよろしくたくさん用意されている。 [...]