ウェブの将来がモバイルにあるとするのなら、モバイルサイトの構築が重要になるのは言うまでもない。この点に着目したサービスは既にいくつか出てきているが、Israelから新たに参加してきたJag.agは興味深いアプローチをとっており、この分野で十分にやっていけそうだ。
ポイントをはっきりさせるために書き添えておくと、Mofuse(RSSを利用する)やInfogin(既存サイトをモバイル向けに調整する、やはりイスラエル発のサービス)、あるいはMomac(オペレータ向けサービス)などの、既存ウェブサイトをモバイル向けに変換する技術に着目しているわけではない。Jag.agおよび競合のZinadooやWirenodeなどは、技術に疎い人にもわずかな手間で簡単にモバイルサイトを作成できるようにするサービスだ。

Jag.agの場合、競合他サービスと異なりアカウントを作成せずにページを作り始めることができる。これは乗り換えを考えている人に魅力的な点だ。利用を開始するとすぐにページを編集するWYSIWYGエディタの画面に入る。エディタ画面にはページに組み込むことができるコンテンツギャラリーも表示される。このギャラリーは現在のところ最高品質だとは言えないが、時とともに充実していくものと思われる。また、このエディタで面白いのは「ウェブ・グラバー(web graber)」で、非常に簡単なドラッグ&ドロップインタフェースでウェブページの一部をキャプチャすることができ、またFacebook、LinkedIn、MySpace、Flickr、およびGoogle(地図等のモバイルサービスすべて)を作成ページに統合して用いることもできる。
モバイルページが完成すれば(この段階ではまだJag.agにアカウント登録している必要はない)、Jag.agでのモバイル用URLを設定し(TechCrunchではhttp://techcrunch.jag.agでページを作成してみた)、ここで電子メールアドレスおよび携帯電話番号を入力してアカウントを作成する。登録するとSMSおよび友人を招待するための30人分のSMSが送られてくる(URLはメールで送ることができる)。ここまでくれば作成したサイトはJag.agでホスティングされ、自由にアクセスすることができるようになる。ページはたいていのモバイル端末できちんと表示されるようだ。
Jag.agではモバイル用のサイト、グリーティングカード、招待状を作成することができる。但し招待状というのは受諾・拒否などの返事の管理のための機能も必要で、有効なのかどうか疑問には感じる。本サービスを利用する目的はいろいろと考えられるだろう(プレゼンス機会の増加、広告など)。既にモバイルサイトを用意している場合には、Jag.agにインポートして使うこともできる。Wapのエディタも使うことができるが、使い勝手が悪く、これを目的に利用する人は多くないだろう。全体的に見て、本サービスはホームページデザイン以外、よくできているようだ。コンテンツの選択方法やエディタの使い勝手は人間工学的に見てまだ改善の余地もあるだろう。
Jag.agは登場してまだ数ヶ月だが、CEOのLior Netzerによればサイトを知った人の多くによって使われるようになってきている。同社はVCからの資金調達は行っていない。運営に協力しているのは、MetaCafeの共同設立者ながら最近同社を辞任したArik Czerniak(共同設立者兼取締役)だ。また有名なエンジェル投資家の何人かも出資している。Jag.agは、多くの人にとって一時的ないし特定用途のためであれ、あるいは本格的なものであれ、モバイル界でのプレゼンス向上が大事になると踏んでいる(それは正しい認識だろう)。そしてJag.agはそういった人々にソリューションを提供しようとしている。Jag.agを、SMS/MMSの代替として利用することもできるだろう。ウェブのモバイル化が進行する中、ビジネスモデルもシンプルだ。プレミアムサービスやSMSへのクレジット表示等、種々の機能を用いてビジネス展開を行うことができる。
名前の由来に疑問を感じる人のために書いておこう。携帯電話でJag.agと入力してみて欲しい。番号は5-2-4-0-2-4となり、同じ番号に割り振られた文字が連続しておらず、また覚えやすかろうという理由だ。
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(翻訳:Maeda, H)




