Kaixin001は中国で人気急上昇のSNS
by ゲスト ライター 2008 年 10 月 17 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

編集者注記: この記事はAlan Rutledgeからの特別寄稿である。彼はかつて、Google PicasaやYahoo Overtureの影のインキュベータだったIdealabで、デベロッパの仕事をしていた。


中国におけるFacebook戦争に参戦した新人Kaixin001は、2008年5月の立ち上げから今日までの5か月で750万という驚異的なユーザ数を獲得した、中国で最速に成長中のSNSだ。9月だけでも、ここのトラフィックはTwitterの3倍に達し、Alexaの全世界データでは250番目に人気の高いサイトだ。

ライバルの類似サイトXiaoneiは主に大学生が対象だが、Kaixin001は高齢者でも使えるシンプルなユーザインタフェイスで、ホワイトカラーののオフィスワーカーたちを狙う。この、中国に関するとても詳しい記事によれば、大学生の4人に1人はコンピュータを持っていなくて、もっぱら、毎分いくらの料金を取られるインターネットカフェからしかXiaoneiにアクセスできない。しかしホワイトカラーの労働者たちは、1日平均9時間をコンピュータの前で過ごす。

Kaixin001の成功の秘訣は、Facebookの人気アプリケーションのクローンを作って、それらを誰よりも早く中国市場に持ち込んだことだ。口コミで人気を高めた彼らのクローン作品の例を、以下に挙げよう:

  • Friends for Sale:このゲームでは女性が圧倒的に有利だ。なぜなら中国は、世界でいちばん、男性に比べて女性の数が少ない国の一つだから。
  • Parking Wars:皮肉なことに、中国ではまだマイカーを持てない人が多い。だからこそ、このゲームの人気は高い。
  • iLike:最近取り締まりに遭うまでは、このゲームの中国バージョンは個人の音楽コレクションを全部アップロードして友だちと共有することができた。
  • Where I’ve Been:デフォルトでは中国の地図のみ。なぜなら、外国へ行ったことのない人が多いから。

クローンじゃない独自機能としては、Online Storageが優れている。これはクラウド(=インターネット)上のファイル共有アプリケーションで、Facebookが昔試みたピアツーピアのファイル共有機能を思い出させる。そのころは、Napsterで有名になったSean Parkerがまだ、この生まれて間もないスタートアップの社長だった。

臆面もないクローンは、シリコンバレーなら御法度だが、中国などでは資金を出す側がそれを期待する。人気ゲームのクローンがあったほうが、投資リスクが低いからだ。実は、クローンの導入を長らくためらっていたことが、Xiaoneiにマイナスに働いている。今Xiaoneiは、Kaixin001の毎月90%という圧倒的な成長率に押されて、次第に影が薄くなりつつある。

社員わずか20名というこの幼いスタートアップが、なぜこれだけのアプリケーションを一から自作するのだろう? オープンなWebプラットホームという考え方に慣れている西欧世界から見ると、そのやり方は邪道のようでもあり、古臭くも感じられる。しかし中国のWebプラットホームは、次のような重大な問題を抱えているのだ:

  • 資本へのアクセスが容易でない:中国では、ベンチャーキャピタリストがとても少ない。これに対してFacebookのアプリケーションは今日まで、合衆国で総計3億ドル近くの資金を吸い上げている。
  • オンラインの広告市場の未発達:広告収入を得にくい中国のWeb企業は、仮想グッズや小額支払いシステムにもっぱら依存している。しかしKaixin001のアプリケーションでは、それはほとんど無理だ。
  • ソフトウェアの海賊行為の蔓延:海賊行為の直接的な結果としてソフトウェア市場が慢性的に停滞し、デベロッパの仕事が少なく(=デベロッパになる人が少なく)、したがってサードパーティーのアプリケーションを構築するための十分な数のデベロッパがいない(社内で自作するしかない)。
  • 言葉の壁:オープンソースの言語やドキュメンテーションは、ほとんどが英語で書かれている。中国では、優秀なプログラマの素質を持った人でも、もう一つの難関(英語)を克服しなければならない。

Xiaoneiにある700本のサードパーティーアプリケーションは、質のバラツキが大きい。Kaixin001のアプリケーションは、わずかに25本だが、質の管理が行き届き、中国の国内市場で競争に勝つために必要な、効率的な口コミによる人気の広がりを支えるための、スピードと明快性を備えている。アプリケーションの数を絞ったことが、結果的に成功だった。

何十万もの人が、正しいkaixin001.comではなく、ついついkaixin.comという短いURLを入力してしまう。そこで最近Xiaoneiの親会社はkaixin.comというドメインネームを買って、そこにKaixin001のクローンを立ち上げ、敵のユーザを盗もうとしている。そうなるとKaixin001(のアプリケーション)は、クローンのクローンのクローンになる。唖然呆然。

Kaixin001のファウンダはSina.com(中国のYahoo!)の前重役だ。最近、Northern Light Venture Capitalからの400ないし500万ドルの最初の資金調達ラウンドを完了した。

[原文へ]
(翻訳:hiwa)

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