金融の核の冬が訪れたとしても、それでも多くのスタートアップは生き残り、この環境の中たくましく成長を遂げるだろう。むしろスタートアップを立ち上げるなら今が絶好のタイミングかもしれないぞ、と主張しているのは、Y Combinatorのポール・グレアム(Paul Graham)だ。『Why to Start a Startup in a Bad Economy(なぜ景気が悪い時にスタートアップを始めるのか)』と題するエッセイで、「大事なことは自分が何者かであって、いつやるか、ではない」と説いている。
不景気の影響がチューブ(ネット)に浸透し、投資家も今は銃声におっかなびっくりな弱腰かもしれない。が、これで競争は減る。投資家と市場は移り気なもの。賢い起業家は環境の変化に対応しなくてはならない。そして対応する最善の方法のひとつ、それは最小限まで切り詰めサバイブすることである。ゴキブリになるのだ。グレアムはこう助言している。:
去年は自分のスタートアップがどんなにバイラルか説明する準備が必要だった。来年はいかに不況風に左右されないか、説明しなくてはならないだろう。
有難いことに不況にビクともしないスタートアップ作りは、どっちみち起業家が取り組まなくてはならない課題。会社はなるべく安く経営するに越したことはない。私はずっと何年も前からファウンダーたちに、一番間違いなく成功に至る王道は「実業界のゴキブリになることだ」と説いてきた。スタートアップ倒産を見てみると常に金が底を突くことが直接の原因だ。経営に金がかからない会社ほど殺すのは大変になる。幸いスタートアップの経営は随分安くなっている。景気後退で何か変わるとしても、それがもっと安くなるだけのことだ。
…景気が悪い時期のもう一つのアドバンテージは、競争が少ないこと。テクノロジーの電車は一定間隔を置いて定時に駅を発つ。他のみんなが隅で縮こまってるんなら、車両は自分ひとり貸切りじゃないか。
いざ行け、ゴキブリよ。行って仲間を増やすのだ。
(写真提供:Mugley)
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(翻訳:satomi)





