
ネット上に無限大のジュークボックスがあっても、コンピュータの前に座っているときしか聞けないのはつまらないね。そこで、これまではもっぱらパソコン上のSNS型音楽サイトだったImeemが、ぼくがこれまでで最良のAndroidアプリケーションだと思うサービスで、この不満に応える。それはimeem Mobileという名前で、この音楽指向のSNSの、モバイル分野への初めての進出だ。
ただしぼくは、すこし前に評価用の電話機を1週間使ってみただけで、今の、T-Mobile G1の発売直前の時期における、Androidアプリケーションの急激な充実ぶりについて詳しく知らない。imeem Mobileは、あくまでも、そのころの“最良のAndroidアプリケーション”だ。今は、もっと良いアプリケーションがあるのかもしれない。でも比較のために言っておくと、今夜(米国時間10月20日)MySpaceがAndroid用のモバイルアプリケーションを発表するが、それは音楽のストリーミングすらできないんだ。
ImeemはMySpace Music等と並んで、4大レコード会社すべてと多くの独立系レーベル/アーチストからストリーミングのライセンスを得ている数少ないWebサイトの一つだ。Imeemの音楽ストリーミングは無料で、広告と音楽ダウンロードのアフィリエイト料金が主な収益源だ。imeem Mobileでは、同サイトのカタログにある人気曲のほとんどをAndroid機で聞ける、CEOのDalton Caldwellはそう言っている:
imeem全体の人気曲のほとんどを、モバイル上でリアルタイムで聞けるようにした。カタログは、そのときどきでコミュニティがいちばん関心を持つ曲の、まさに文字通りのカタログだ。つまりカタログの内容は、人びとの好みの変化とともに毎日変わっていく。
アーチストの検索もできる(ぼくの場合、大量のアーチストの中からDavid Bowie、Beastie Boys、Vampire Weekend、Serge Gainsbourgなどを簡単に検索できた)。あるいは、一人のアーチストを指定してimeemにプレイリストを作らせ、ラジオ番組の×××特集みたいにそのアーチストの曲だけをぶっ続けで聞くこともできる。
各曲を、お気に入りマークする、ブロックする、ポーズする、AmazonのMP3ストアで買うなどなどができる(買うと電話機上の音楽ライブラリにそのMP3がダウンロードされる)。次の曲へスキップすることもできる。最初に選んだアーチストが適切だったら、推薦エンジンはまともな仕事をしてくれる。今それを聞いているところだが、Pandoraと同じぐらい良い…Pandoraは口数が多いね。Wifi上のストリーミングの音質はiPodと肩を並べるぐらい良い(ぼくのアパートで聞く3Gは音質のムラがある)。
このアプリケーションは、ユーザのお気に入りアーチストを集めた‘放送局’を作り、ユーザが最近聞いたアーチストの履歴(ヒストリー)も作るから、ユーザの‘放送局’に後から関連アーチストを含めることもできる。また、imeem全体の人気曲(トップ100)を集めた局や、新人のプロモーション専門の局、imeemの連中の主観に基づく推薦曲を集めた局、などもある。
ユーザがimeem Mobileの上で聞いた曲、お気に入りに加えた曲などは、Imeemの本家Webサイトの、そのユーザ用のメディアトラッカーに反映される。また、その逆もあり…デスクトップで聞いた曲やお気に入りマークしたアーチストは、Android電話機を持って外出したときにもそのまま参照できる。
ただしいちばん困るのは、自分のプレイリストにアクセスできないことだ。Caldwellはこう語る:
電話機上でプレイリストにアクセスできる機能は、このアプリケーションの最初のロンチにはない。しかしそれは当然、imeem Mobileになくてはならない機能なので早急に対応する。
このほか、友だちのプレイリストにアクセスできる機能や、お気に入りの曲だけを集めた局を作れる機能もほしいね。検索も、改善の余地ありだ。とにかく楽しいアプリケーションだが、このimeem Mobileが示しているのは、Web上の膨大なリソース(Web上の音楽はほとんど無限だし、大規模なSNS上の対話から得られる情報も無限だ)をうまく利用するソフトウェアさえあれば、Android電話機はモバイル市場の明日の形を自ら率先してつくり出し、市場の主導権を自分が握れるということなのだ。

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(翻訳:hiwa)
