
SunはSE 6 Update 10という味気ない名前で、クライアントサイドJavaの新バージョンをリリースする。これはJavaFXの基盤となるバージョンで、ランタイム環境に大幅に手を加え、2009年の年明けを待たずにデビューして、AIR、Silverlight、Google GearsなどのRIAプラットホームに挑戦する。
Update 10は消費者に直接関係がある面で2つの重要な改良を行った。サイズの縮小とスピードの向上だ。Javaの現在のバージョンのダウンロードサイズは14.5メガバイトだが、この最新バージョンは4.5メガバイトとスリムになった。Windowsのユーザは高速なインターネットアクセスのない人が多いので、この点は重要だ(MacにはJavaが最初からあるしブロードバンドなら10メガバイト程度の違いは問題にならない)。しかしともかく、この変化は、肥満と批判された技術をSunが本気でダイエットしようとしている努力の表れだ(基本ダウンロードにはオプション的なコンポーネントが含まれない。必要なら後から加える)。
新たにクイックスタートツールが提供されたので、Javaのアプリケーションは従来よりも短時間でロードされる。どれぐらい速くなったか、まだ実際に経験していないが、とにかくこれまでのJavaアプリケーションの立ち上げ時間はFlashなどに比べて相当遅かったから、今回の改良の重点だったはず。
Javaが(最初に狙ったとおり)本当にWeb上で離陸できるためには、もっとデベロッパフレンドリーになるべきだ。Update 10ではその方面の改善はなさそうだが、それでもJavaアプレットの展開環境/方式が抜本的に改良された(JavaアプレットはWebページを表示するHTML文書内の簡単な文でJavaのプログラムをブラウザの画面上で動かす仕組み)。この新バージョンをインストールした消費者ユーザは、ブラウザ上でただちにアプリケーションをドラッグ&ドロップできるようになる。また、アプリケーションのルック&フィールや機能をデスクトップ環境に合わせてカスタマイズしたいデベロッパのために、新しいツールが提供された。
以上は、デベロッパにとっては従来からあるものへの改良だが、JavaFX関連は違う。JavaFXはJavaFX Scriptというシンプルなスクリプト言語を使ってアプリケーションを記述する新しい仕組みだ。それは、デベロッパがプラットホームの違いを完全に忘れて、FlashやJavaScript+HTML並に簡単にJavaのプログラムを書けることを狙っている。JavaFXは高品質なグラフィクス(2Dと3Dの両方)とオーディオをサポートしていて、とくにWindows上のDirect 3Dを有効に利用できる。
Sunの主張では、JavaはPCの91%、全世界で8億のデスクトップにインストールされている。同社は、Javaが魅力的なRIAプラットホームだと熱心に宣伝している。それは、Javaにはすでに相当大きなデベロッパコミュニティがあり、モバイルからテレビまでの幅広いデバイスに浸透しているからだ。
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(翻訳:hiwa)




