また同じことを言わねばならない。不景気とレイオフをベンチャーキャピタリストのせいにするのを止めたかと思えば、今度は不景気とレイオフについて書くといってブロガーやジャーナリストを非難する輩が出てきた。SocialMedianのファウンダー、JasonGoldbergは、レイオフやデッドプール入りした会社について書くといってわれわれを非難している。“センセーショナリズム”だというのだ。さらに スタートアップが失敗しても取り上げる必要はない。そんなことをするのはタブロイド新聞だとも主張している。
Fred Wilsonが2年も前にわれわれが失敗した会社について書くといって非難したのとまったく同じ趣旨だ。1年前にはLouis Grayが同じようなことを言っていた。われわれの回答は一貫して同じだ。メッセンジャーを射たないでもらいたい、というものだ。
レイオフや倒産について書くのはタブロイド・ジャーナリズムではない。われわれは会社が失敗するのを喜んでいるわけではない。そもそもこうしたスタートアップの場合、ほとんどは失敗するようにできている。会社の失敗は正当なニュースであるだけでなく、読者にはそれについて詳しいことを知る権利がある。
報道において、ポジティブな面とネガティブな面のバランスを取ることが大事だと私は思っている。新しいアイディア、新しいテクノロジー、新しいスタートアップ、そして新しいサクセス・ストーリー。われわれがローンチをブログ記事で書き、あるいはTechCrunch50でデビューした会社が利益を出すようになったり無事に買収されたりするのを見るのはこの上ない喜びだ。
しかし、会社が失敗したらそれについて知り、何が原因だったかを考えるのは重要なことだ。
それにまた会社の失敗は実生活に直接大きな影響を与えることを忘れてはならない。特に解雇された社員にとっては影響は甚大だ。アメリカでは従業員の解雇に関する制限は少ない。従業員を採用しても未来永劫雇っていかねばならない義務があるわけではないことを知っているので、好景気のときには企業は大量採用ができる。だからといって、企業がレイオフを行う際に慎重でなくてよいということにはならない。(そもそも過剰採用をしないよう気を付ける義務がある)。レイオフがきちんと報道されれば、他社もイメージダウンのコストを考えて、人員の採用には慎重な態度で当るようになるだろう。
レイオフその他のネガティブなニュースを無視しようとするのは、不況が来ていないふりをして新しい会社を始めたり、始めるのを助けたりしたいからだ。スタートアップが直面する現実はそういうものではない。われわれが人々に現実から目をそむけさせるような報道をしたら、それこそ無責任きわまりない態度ということになる。
[原文へ]
(翻訳:Namekawa, U)
