資金調達を行ったばかりでも経済見通しの暗さからレイオフが行われるような時代、スタートアップ企業に籍を置く人々は戦々恐々といった感じだろう。ボストンのHeliumも、10日前にシリーズAで$17M(1700万ドル)の資金調達を行ったばかりなのに、組織の30%に及ぶ人員削減(18名)を発表した。CEOのMark Ranalliに話を聞いた。
私たちは広告費の全体的低下および経済の全面的失速に備えているのです。エンジニアリング、カスタマーサービス、およびセールス部門のすべてから三分の一ずつ削減することとしました。
Ranalliはこの1年、ヘッジファンド、家族信託、それに富裕な個人から漸次$17M(1700万ドル)を調達してきた。最後の200万ドルは2週間前に獲得したばかりだ。今回発表した人員削減と併せて、Renalliは会社が利益を生むようになると考えている。
Heliumは一般的な情報やハウツー関連を集めたリファレンスサイトだ。About.comと競合関係にあるが、Heliumではプロのライターを使うのではなく、自ら集めるコミュニティのメンバーが執筆している。最も良い記事がトップにくるようになっているが、そのためにシステムの管理も難しくもなっている。Heliumでは自身の記事や知人の記事に投票するのを防ぐため、メンバーに対してランダムな比較対象記事を提示して評価してもらう形を採っている。こうして二者択一で選んでもらうことで、より良い記事がホームページ上に掲載されることとなる(HeliumはOurStageからのスピンオフで、OurStageは音楽分野で同様の方法を採用してベストな新人を発掘しようと試みている)。
Heliumは2年前にスタートして以来、130,000人の執筆者を集め、彼らにより120万件の記事が書かれている。ほとんどは1つか2つの記事を書いた後にいなくなってしまうが、Heliumは約10,000人のコアライターの育成も試みている。また記事数を120万から80万に削減した。四分の一にあたる投稿記事は掲載にあたらないものだったということになる。記事の執筆者は、執筆ページから得られる広告収入の分配を受けることになっている。しかしサイトは1000ページビューで平均2ドルの収入を得るに過ぎず、分配される収入も大した物ではない。Ranalliは広告収入の分配に加え、優秀な執筆者に前渡し金(記事1本につき50セントから2ドル50セント)を支払うことで、執筆者の労に報いることも考慮中。
comScoreによればHeliumは米国内から1ヵ月に859,000人のユニークビジターを集めている(Renalliによれば内部統計では1ヵ月に300万近いとのこと)。横ばいするトラフィック数を見て、Renalliはマーケティングによってビジターを増やすのではなく、サイトの規模拡大で対応することとした。10月はHelium過去最高の月になるとRanalliは述べている。
尚、Heliumが狙うのは広告収入のみではない。出版社、ニュースレター発行社、またオンラインではない新聞社や雑誌社がフリーランスライターに支払額を提示して記事を依頼することのできるマーケットプレイスも運用している。Heliumのメンバーは誰でも参加することができ、記事あたり30ドルないし300ドルを稼ぐこともできる。Heliumはここから20%を徴収する。Ranalliは次のように述べる。
始めて6ヵ月しかたたないが、広告収入を上回りつつある。
昨今、1ペニーも蔑ろにはできないということか。

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(翻訳:Maeda, H)




