MySpaceとAuditudeとMTVがオンラインビデオで儲ける方法を発明
by Jason Kincaid on 2008年11月3日

YouTubeが投稿ビデオの時代を切り開いて以来、メディア各社はコンテンツの管理権を取り戻すためのむなしい戦いを繰り広げてきた。Web上に散乱する無数のクリップを取り下げさせようとして、大量のDMCA通知を何度も何度も送ったが、ほとんど効果はなかった。昨年は、Huluのようなサイトがやや前進した…The Officeのクリップを合法的にブログに埋め込むことができるようになったのだ。しかしそれでも、無許可でアップロードされるビデオクリップが圧倒的に多いので、パブリッシャーたちは巨額な損失を抱えつづけた。

そして今回、 イノベーションの敵と言われたこともあるMySpaceが、広告プラットホームのイノベーションと呼んでも良さそうなAuditudeというサイトを立ち上げた。これによって、アップロードされたビデオに対するコンテンツオーナーたちの考え方が変わるかも知れない。このプラットホームは、アップロードされたビデオクリップの中からMTV Networksのコンテンツや番組を同定し(たとえばぼくが好きな”The Daily Show”なんかも)、そのクリップが再生されるときに、そのクリップの元の番組名や放送された日時、その番組全体を買えるオンラインストアのリンク、などを画面にオーバレイする。

以前は、投稿ビデオには投稿者が“かっこいいぞ!”とか“笑えるよ”などのタグを付けるだけだから、アップロードされたビデオからお金を得ることはほとんど不可能だった。Autitudeはこのようなタグを無視して、クリップのオーディオやビデオから採取した「指紋」をもっぱら使う。指紋の照合は、Auditudeの大規模なデータベース上で行う…データベースは250万本のビデオと4年分のテレビコンテンツを収めている。



感心するのは、Auditudeがほんの数秒のビデオからでも指紋を正しく見つけ、元の番組を正しく同定できることだ。クリップを同定したらAuditudeはそのビデオ中に広告をオーバレイし、そうするとコンテンツのパブリッシャーは、無許可でアップロードされ、コンテンツとは無関係なタグ情報のあるクリップからでも広告料金を得ることができる。

このシステムは、最初はMTV NetworksのThe Colbert Report、Punk’d、Sarah Silvermanなどの番組をサポートしている。だから誰かが、Jon Stewartが大統領候補の悪口を言っているクリップを投稿したら、それはMTV Networksの広告料収入源になり、ユーザは各ネットワークが提供している、使いづらい、独自規格のプレーヤを使わずにすむ。しかも、そういう無許可クリップがMySpaceから門前払いを食らわずに、むしろコンテンツオーナーたちはそんなクリップでも多ければ多いほど嬉しいという点が重要だ。

ただし、ユーザは長年、著作権のあるビデオを投稿するなと教育されているから、すぐにはこの方式に飛びついてこないだろう。でも、ユーザがだんだん慣れてきたら、今度はコンテンツオーナーたちが、提携を求めてMySpaceの門前に列を作るだろう。クリップからコンテンツを同定して広告収入源にしてしまうビデオプラットホームは、いまのところほかにない。しかしやがては、同様のサイトが続出することだろう。

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(翻訳:hiwa)

  • http://chie.ebb.jp/ubung/techcrunch-japanese-%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%96-%c2%bb-myspace%e3%81%a8auditude%e3%81%a8mtv%e3%81%8c%e3%82%aa%e3%83%b3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%93%e3 次なるもの » Blog Archive » TechCrunch Japanese アーカイブ » MySpaceとAuditudeとMTVがオンラインビデオで儲ける方法を発明

    [...] original article [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20081107breaking-down-the-election-season-minute-by-minute/ Auditudeでオバマ対マケインのディベートを分析すると

    [...] 今やバラク・オバマ対ジョン・マケインの戦いも終了したことであり、この18ヶ月のキャンペーンで、正確にいってどこに勝敗の分かれ目があったのか明らかにしようとする専門的な分析が山のように登場してくることが予想される。だが、この点の分析に関しては、Auditudeというビデオのフィンガープリント〔ビデオの「指紋」を作成して同定する〕サービスの右に出るものはないだろう。Audtitudeは最近MySpaceのビデオ・プラットフォームの一部に採用されている。Auditudeは何百万時間分ものビデオ・コンテンツをデータベース化しており、オリジナルからコピーされてウェブ上のあちこちに拡散したクリップもすべて記録している。たとえ数秒のクリップであっても、オリジナル・ビデオがどれで、どの部分からコピーされたものか判別できるのだ。この機能を生かして、Auditudeはスピーチ、失言、広告のどの部分が実際に大衆に影響を与えたか分析できる。大統領選の分析の手始めとして、Auditudeでは今年行われた3回の候補のディベートの人気を分析した。YouTube、Veoh、MySpace、Yahooなどのビデオ・サイトをクロールし、討論会の一部分を切り取った何千というビデオをすべて探し出し、時系列に整理することで、どの瞬間がもっとも人気があったかを判定した。予想通り、人気はマケイン候補の失言とそれに対してオバマ候補が何か辛辣なことを言った瞬間に集中していた。この傾向は、Obamaの方がウェブ上での存在がはるかに大きかったこと、ビデオについてのバイラルが何百万というユーザーに一気に行き渡るDiggのようなサイトが概してリベラルよりのバイアスがかかっていることによるところが大きい。しかし、それでも、有益なデータを見つけるのに事欠かない。(たとえば、マケインがオバマを「あそこの、あいつ(that one)」呼ばわりした件はマスコミで大きな非難を浴びたものの、第3回でマケインがオバマの「ゼロ」という言葉にぽかんと目を見開いたままになった瞬間の半分しかクリップされていない)。下にそれぞれのディベートからのクリップ数を時系列で表示したグラフを掲載した。グラフのピークに対応するYouTubeのビデオ・クリップへのリンクも載せてある。Clips:Eisenhower ‘Goof’You Were WrongClips:That OneClips:Zero?CrunchBase InformationAuditudeInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) ShowListings(“arc3″); ShowListings(“arc2″); AddClipsUrl = ‘http://jp.techcrunch.com/archives/20081107breaking-down-the-election-season-minute-by-minute/’; AddClipsTitle = ‘Auditudeでオバマ対マケインのディベートを分析すると’; AddClipsId = ‘2CBE02C952CFE’; AddClipsBcolor=’#78BE44′; AddClipsNcolor=’#D1E9C0′; AddClipsTcolor=’#666666′; AddClipsType=’1′; AddClipsVerticalAlign=’middle’; 次の投稿へ 前の投稿へ トラックバック [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20081208anvato-raises-2-million-for-video-fingerprinting/ 動画フィンガープリント技術を提供するAvantoが$2Mを調達

    [...] 同様の仕組みで動画のフィンガープリントを解析するスタートアップ企業はAuditude(最近MySpaceと提携した)など多数があり、またYouTubeもVideo IDという自社技術を研究中だ。 CrunchBase Information Anvato Information provided by CrunchBase [...]