加州マウンテンビューの「Keystream」が「SmartAd」のベータを終え、本日(米国時間11/10)一般公開に踏み切る。これは広告収入が落ち込んでいるパブリッシャーと広告会社が、Web動画の“空きスペース”、つまりアクション(動き)のない画面領域にどこにでも広告をオーバレイできるSaaSプラットフォームだ。
広告挿入は避けようのないことだし、映像と合わないロゴとかインタラクティブな広告でもストリーミング動画(ライブのイベント中継まで)に挿入するのはグッドアイディアだ ―そう思ってる人なんて、このKeystreamと、あとは崖っぷちのパブリッシャーと広告会社ぐらいじゃない? そうだよ、誰もいないよね。

「SmartAd(賢い広告)」というよりは「DumbAd(アホ広告)」と呼んだ方が近いような気がする。動画に大きな青空、白い壁、草原の背景が出たら、当然挿入となるわけだが、いくら“アクション(動き)”がないからと言って、そんなところに誰が広告見たいと思う? 動画の大事な場面やパートに広告オーバーレイが出たら、もっと嫌だろう。でも、それが同社はそうでもないと言うのだ。
同社のプレスリリースにはこうある。「空きスペースは平均して2分に1回見つかります。そこが広告挿入のチャンスであり、それを活用することで動画広告からの収入も向上できるのです」。つまり30分の動画放映中15回、広告の邪魔が入るということだ。
しかもSmartAdはこうも言ってのけるのだ。これは「ユーザーエクスペリエンスに劇的な改善を提供する」ものであり、その広告は「視聴の妨げにならず」、「視聴者のエンゲージメントを高めるでしょう」。オフにしようにもできなくて、見たくもない広告を見せられてムカついたり、キレる人が増えるだけという気がするんだが、それは僕の思い過ごしだろうか。
NewTeeVeeが指摘しているように、イギリスではITVが、米国ではUSswitch.comとFreesatが既にこの技術の試験利用を行っている。試験利用が失敗に終わるといいのだが…。Web動画にも広告の蛇口を開けなきゃだめなのは分かるけど、こういうやり方ではないと思う。
Keystreamには、Voyager Capitalのリードでベンチャーキャピタルから$1.3M(130万ドル)の資金調達が入っている。2008年はじめにはエンジェル投資家が数人加わり、今は第2ラウンドの資本調達に奔走中。つまらないアイディアに投資したい方がいたら、お申し込みは今すぐ。
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(翻訳:satomi)




