

クリストス・コツァコス(Christos Cotsakos)は、触ったもの全てを黄金に変えるギリシャ神話の「ミダス・タッチ」の逆で、触ったもの全てを内部崩壊に導くようだ。それは2000年から2002年にかけて氏がCEO在任当時のE-Tradeにも起こった。同社の株価が53%暴落した2001年(左の詳細チャート参照)にコツァコスは$78M(7800万ドル)もの報酬パッケージで私財をたっぷり肥やし、その上で後任に交代したことで知られる。そのマネーは(後に株主に提訴され)一部返還を余儀なくされたが、それでも懐にはフロリダで贅沢な暮らしを営み、発想の乏しい「Moli」という世界の遊び人のソーシャルネットワークに何百万ドル注ぎ込んで余りあるほど残った。
Moliなんて名前は聞いたこともない? 大丈夫。さっき破綻したよ。Moliは我も我もの大合唱に乗って生まれたソーシャルネットワーク。創業は2006年で、SNSの電車はとっくの昔に駅を出た後だった。しかも一般公開は2008年1月のDEMOになってからだ。一番の差別化要因は(これをそう呼んで差し支えないなら)、連絡先の異なるセット(私用、ビジネス、家族)ごとに異なるプロフィールが表示できる機能だった。Competeの統計によると、サイトは月間ビジター数250万人のラインを結局一度も越えずじまい(上のチャート参照)。 何人かの元社員から聞いた話では、ピークには55人いたスタッフも粗方レイオフされてしまったという。
この9月の大型レイオフでは15人かそこらを残し、全員が解雇された。先週、残りのスタッフもほぼ全員、自由の身となった。サイトはまだライブだが、状況から判断して残る一握りのスタッフが買収の希望を胸にライトを細々点けているといったところかと。そして買収はたぶん起こりそうもない。よってMoliはdeadpool送りに(虫の報せだろうか、なんとなく今後もソーシャルネットワークの破綻が続きそうな気がする)。
同社(正式名称“Mainstream Holdings”)は合計$56M(5600万ドル)調達したと報じられている。うち$30M(3000万ドル)は今年1月に調達したばかりだが、ある情報源が教えてくれた話によると、集まった資金もほとんどは一度も会社に支払われなかったようだ。事実、$30M(3000万ドル)の資本調達に出資した投資家たち(ウォール街の億万長者ケネス・ランゴーン、Home DepotファウンダーBernard Marcusほか)も株式市場が下落し始めてからは、第2の資本拠出を拒んだという。結果、9月の解雇となった。
それにしても本当の話、こうなることは一マイル先からみんな見えてたはずなのだ。フロリダから運用している、名もなきソーシャルネットワーク、後ろ盾にいるのは専らグリード(強欲)なことで名を馳せた男だ —これがどうなると思って、みんな投資したのだろう? いや、待って…忘れてた。ケネス・ランゴーン(Kenneth Langone)はグリードの熱心な信者なんだっけ。
Moliのビジネスモデルは、詳細を盛り込んだプロフィールとターゲット情報を広告主に売ることだったようだが、Moliの場合、問題は個人情報を売るにユーザーをまず揃えなきゃいけない、ということだった。同社ではユーザーが友だちにモノが売れるよう、購読利用者にeコマースのツールも販売していたそうだ。うーん、どうして誰も寄り付かなかったんだろうね?…なんて。
West Palm Beachの本社に電話をかけてみたが誰も出ない。Judy Balint社長はじめ幹部にメールも出してみたが、返事は返ってこなかった。サイトのスポンサーはSECFilings.comのようだが…。
後世のためにスクリーンショットを何枚かはっておこう。:


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(翻訳:satomi)




