FacebookとMicrosoftの関係は、2006年に両社が広告で提携したのに始まる。1年後、MicrosoftはFacebookに$240M(2億4000万ドル)に上る投資を行った。また、広告提携は、今年、期間が延長された。
Facebookが2008年3月に自分で決めたプライバシー保護方針に違反してMicrosoftにFacebookのユーザーデータへのアクセスを許可している理由は、こういった関係からかもしれない。PlaxoとGoogleのサービスがFacebookのユーザー・データにアクセスすることを、プライバシー上の懸念から拒絶したのに、Windows Live MessengerにFacebookの友達を招待するためにMicrosoftがユーザーデータを利用することはできるのだ。
Facebookのプライバシー保護方針によると、「われわれはサードパーティーに対して、ユーザーの承諾なしに友達情報を公開することはしません。われわれがサードパーティーとユーザー情報を共有するのは、次のような場合に限られます。1)われわれのサービスを提供する上で合理的な必要性がある場合。2) 法律で必要とされる場合。3) ユーザーが許可した場合。」
しかしMicrosoftのInvite2Messengerはどう見ても、この方針に違反している。Windows Live Messengerに関連するこのサービス内から、ユーザーがFacebookにログインすると、Facebookのすべての友達の名前とメール・アドレスが抽出され、Microsoftが管理するページ上にテキスト・データとして表示される。(実はFacebook自身は、コピーされるのを防ぐために友達のメール・アドレスを画像でしか表示していない)。ユーザーがMessengerに招待したい友達をチェックすると、MicrosoftからMessengerのクライアントをインストールし、ユーザーの友達になるよう勧めるメールが送られる。このプロセスのスクリーンショットを掲載しておいた。(メールドレスの部分は消してある)。
MicrosoftがInvite2Messengerをローンチした際に、LinkedIn、Bebo、Hi5、Taggedも参加すると発表した。しかし今のところ、そのうちのどのサービスも参加していない。参加したのはFacebookだけだ。もう一つ奇妙な点がある。英国のMSNサイトで、Microsoftは、Microsoftが明らかにFacebookの承認を受けて現在やっているのと同じことを、以前ブロガーのRobert Scobleが試みて、Facebookからアカウントを停止された件について書いている。
私の知る限り、Facebookがこの種のアクセスを許可した例は他にないはずだ。最初に書いたように、PlaxoとGoogleが似たようなことをやろうとした際には拒否している。
さらに奇妙なことがある。最近になって、このサービスが動かなくなった。トップページでは依然Facebookがパートナーとして表示されるのだが、実行してもFacebookの友達情報がインポートされてこない。
これはMicrosoftが突然昨日(米国時間11/13)新しいLive.comソーシャル・ネットワークをローンチしたことと関係があるのだろうか? このサービスではMessengerの連絡相手を当初からデフォルトで友達にしている。われわれが取材した相手は、Facebookも含めて全員がLive.comのSNSのローンチは完全に不意打ちだったと答えている。
MicrosoftはユーザーにFacebookのソーシャル・グラフをMessengerにインポートするよう何ヶ月にもわたって勧誘してきた。Facebookの承認を得た上でやっていたはずだが、Facebook自身のプライバシー保護方針に違反していたことも確かだ。そこへMicrosoftは抜き打ちでMessengerをベースにしたSNSを立ち上げた。するとFacebookはMicrosoftを閉め出した。
このストーリーにはまだまだ分らないことがたくさんある。そもそもなぜFacebookは こんなことを許可したのか? (言い換えれば許可することでどんなメリットがあったのか?) そして、いったいなぜ動作が停止したのか? 情報が入りしだいアップデートする。



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(翻訳:Namekawa, U)




