10月にeBayが$945M(9億4500万ドル)でBillMeLaterを買収したとき、われわれは面食らった。このサービスはクレジットカードを持っていないか、あるいは限度額まで使ってしまったか、それともクレジットカードを使いたくないというユーザーのために、オンライン通版でユーザーに代わって立て替え払いを行う。クレジットカード会社と同様、その際に手数料を取る―現在は年率19%の利子だ。
与信業務の市場は10月の時点ですでに、クレジットカードの不払いが急増して大惨事になっていた。さらに悪いことに、債務を証券化して販売する市場も閉鎖に向かっており、クレジットカード会社は債務を自分で被るしかなくなっていた。
しかしBillMeLaterへの投資家は心配ないと主張した。「BillMeLaterのビジネスモデルはクレジットカード会社とは違う、なぜならわれわれの場合は、〔カードの所有者ではなく〕それぞれの取引ごとに与信するからだ」というのだ。
ここで1月半ほど早送りする。すると事態はますます悪化していた。個人の破産が急増するに連れて、クレジットの返済不能率は来年、10%にも上ると予測されている。そして債務の証券化市場は完全に死んだ。
それにBillMeLaterのビジネスモデルがより安全だという議論にも私は納得していない。不況になればカード会社は与信限度額を下げることができるし、現に下げる。したがって、BillMeLaterに比べて返済不能の危険性が著しく高くなるなどということはない。しかもBillMeLaterのユーザーは、そもそもクレジットカードの審査に通らないか、与信限度額を使い切ってしまった人間だ。つまりこういったユーザーへの与信のリスクは非常に高い。またBillMeLaterの与信モデルは返済不能率が5%(過去10年の平均)であることを前提にしている。ところが現在予想されている返済不能率はとてもそんなものではすまない。さらにこれにオマケとして、BillMeLaterは、客寄せのインセンティブとして、最初の返済は来年4月1日まで待つとうたっている。いやはや、クリスマスを控えて返せるあてのない借金をさせるのにすばらしい誘惑だ。
来年4月1日まで支払いを待ってもらう必要のないユーザーはこのサービスを使わないだろう。しかし、来年4月1日まで支払いを待ってもらえるからといってこのサービスを使うユーザーは、明らかにハイリスクな借り手だ。
最良の場合、eBayはBillMeLaterを高値づかみしたというだけですむ。しかし、最悪の場合、来年BillMeLaterが巨額の赤字を出すことになる。2008年にBillMeLatorは$1B(10億ドル)を与信している。簡単な算術だが、これに10%+の返済不能率を掛けてみるとよい。
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(翻訳:Namekawa, U)




