StumbleUponはいいね。Webサイトを推薦してくれるサービス(推薦エンジン)で、ボタンをクリックするだけで、新しい、おもしろそうなサイトを教えてくれる。でも、相当な量の時間を浪費させてくれるわりには、正直言って便利とは言えない。推薦してくれるページは、一般的なカテゴリーに当てはまっているだけで、お互いの関連性がないから、自分の頭の中に情報の論理的な構造がまったくできないのだ。
サンフランシスコのスタートアップBuzzBoxは、Firefox用のプラグインFast Forwardでもって、このでたらめな出会い(stumbling)に論理性を持たせようとしている。このサービスは人気の大小でサイトを推薦するだけでなく、サイトが見られている順序で推薦してくれる。たとえばインドのテロ事件について報告するTwitterユーザに関するうちの記事を読みながら’Fast Forward’のボタン(早送りボタン)を押すと、今日のあの惨事を報道するCNNのページに連れて行ってくれる。それは、TechCrunchの記事のあとに読者がもっとも頻繁に訪れているページだからだ。

この芸を演ずるためにFast Forwardは、ユーザの匿名的なWeb閲覧行為を記録して分析する。CTOのMike Princeは、データはすべて匿名で、セキュアな閲覧(銀行、メールなど)は無視していると言う。しかしそれでも、問題は残る。まず、ユーザが望んでいない過渡的なページに連れて行かれることがありえる。そういうページは、見ただけではそうと分からない(BuzzBoxのホームページでFast Forwardを使ったらそのアルファバージョンのページへ連れて行かれたことがある)。Princeは、問題がいくつかあることを認めているが、でもまだ実験段階なんだと言う。ただしセキュアなサイトをよく利用するユーザは、Fast Fowardが行う‘調査’を完全にかつ簡単にoffにできる。
このプラグインは現在Firefox用のみだが、数か月後にはInternet Explorer用も出す予定だ。Fast Fowardの収益化についてはまだ何もしていないが、将来的には、一部のサイトの上部に、邪魔にならない程度の広告をオーバレイするかもしれない(Princeは、‘邪魔にならない’を強調している)。
ぼくは、Fast Forwardはいいと思うね。推薦されたページを見ると、なぜこのページが推薦されたのか分かるからね。選ばれるサイトがStumbleUponみたいにランダムでないから、おもしろさは少ないが、その代わりに便利さがあるよ。ただしこのサービスは、プライバシーの保護にもっと真剣に取り組むべきだ。それを怠ると、不安を感じるユーザが多くなり、ユーザ層がなかなか拡大しないだろう。
[原文へ]
(翻訳:hiwa)





