SNSのパワーユーザのためのPower.com
by Michael Arrington on 2008年12月1日

あなたもきっと、2つ以上の大手SNSのユーザだろう。たとえば2008年10月には、MySpaceとFacebookの両方を訪れた人が4900万人いる(Comscore、世界全体)。イギリスでは700万人近くがBeboとFacebookの両方を使っている。また、LinkedInとMySpaceやFacebookなどなどではお友だちリストが全然違うという複数SNSユーザも多い。さらにYouTube、Flickrなどニッチのソーシャルサイトを加えれば、一人のユーザが使っているサイトの数はもっと多くなる。

こういういろんなサイトのデータと活動をまとめて一元化できるユーザインタフェイスは、これまでなかった。そして今日(米国時間11/30)、VCに支えられたブラジルのスタートアップが、Power.comというサービスをロンチした。これぞまさに、統一インタフェイスを実現するサービスだ。同社はそのサービスを“ソーシャルインターネットワーキング”と呼んでいる。ユーザが同時に複数のSNSを見たり対話したりできるからだ。複数サイトのデータが一元化され、サイトそのものは、Power.com経由でアクセスした場合、新たに加わった機能(たとえばチャットできる機能など)がマークアップされる。それはGreasemonkeyのユーザにはおなじみのやり方だ。

このサービスは合衆国ではまだ知られていないが、すでに8月から供用を開始し、500万のユーザ数を誇っている。サポートしているSNSはOrkutをはじめとして少なかったが、今日からはFacebook、MySpace、Bebo、Orkut、Hi5、およびYouTubeのようなニッチネットワークのユーザもいろいろサポートする。

以下が、このサービスの仕組みだ。

Power.com上で一つまたは複数のネットワークにログインする。お友だち、メッセージ、アップデート、写真などなどの情報は、サイトからかき集めるか、または各サイトごとのAPIを使って取得され、Powerのダッシュボード上に集積される。情報に対するユーザの応答やコメントは、Powerから直接行う。複数のSNSへのメッセージ送信やアップデートを、すべて同時に行うこともできる。また、特定の一人のフレンドへのメッセージを、複数のSNSに対して送ることもできる(相手もPowerのユーザならメール、SMS、インスタントメッセージングなどへの送信も設定次第で可能)。

PowerからSNSのどれかを訪ねると、ページには新たな機能がマークアップされる。たとえば相手がPower.comのユーザなら、Clickボタンを押してMSN上のユーザとチャットを開始できる。

そしてユーザは、指定したSNS上の情報を基にPower.comのプロフィールを作れる。たとえばこれは、Facebook上の情報に基づいて作ったぼくのPower.comプロフィールだ(ただしこれでFacebookの非公開プロフィールが公開されてしまう)。

以上を読むとややこしそうだが、実際に使ってみるとかなり簡単だ。とにかく、ログインしてからSNSにアクセスするだけだ。

このサービスの利点は、あまり頻繁に訪れないSNSでも、その上のお友だちの最新の消息などをチェックしたり、あいさつなどの連絡を取れること。ステータスメッセージはすべてのネットワークに同時に加えられる。写真やビデオも、複数のサイトに同時にアップロードできる。複数のSNS上の人びとに対するメッセージの送信は、とても簡単だ。

制約は、あくまでもPower.com経由で各サイトにアクセスすること。つまりPowerがサイトからコンテンツをかき集めてくるので、それは各サービスの契約条項に違反しているだろう(インスタントメッセージングではMeeboが同じことをやって、結局認められたが、閉鎖される可能性もあった)。

さっき言ったように、同社は8月以来500万のユーザを集めたが、その多くはOrkutのユーザだ。サイト上にコンテンツを残すユーザは、Power.comへのリンクをそこに加えることができるので、サービスは口コミ的に急速に広まっていく。今回の一般公開と大型サイトのサポートにより、拡大に加速度が付くだろう。

同社はシリコンバレーのDraper Fisher Jurvetsonから、$5M(500万ドル)のベンチャー資本を調達した。

最後に、Power.comと同じことをやろうとしているサイトがとても多いことを指摘しておこう。TechCrunch上の、MyLifeBrandSpokeoLoopsterProfileLinkerなどの記事を見てほしい。ただしこれらのサイトはどれも、Power.comのような口コミ的な成長のための工夫はない。ユーザがコンテンツを投稿するときPower.comのリンクを入れるというアイデアは、大成功だった。

[原文へ]

(翻訳:hiwa)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090102facebook-defends-its-turf-sues-powercom/ Facebook、ナワバリ荒らしとしてPower.comを訴える

    [...] 新しく登場したPower.comは、ユーザーが多数のSNSサイト(Facebook、Orkut、Hi5、MySpaceその他)上での情報を一括して受け取れるようにするアグレゲーション・サービスだが、昨年12月30日にFacebooに訴えられた。カリフォルニアの連邦裁判所に提出された訴えは下にエンベッドしてある。Power.comはユーザーの属するSNSの情報を一括して取得、表示するサービスだ。またGreasemonkeyのユーザーにはおなじみの手法でページをマークアップする付加機能もある。このサービスは明示的なサインインが必要であり、Power.comのサイトを通じてのみ利用できるのだが、それでもFacebookがこのサービスを嫌っていることがはっきりした。Facebookは訴状で「Power.comはサービス提供約款に違反しており、著作権と登録商標を侵害している」と主張している。また、Power.comがサーバにユーザーのログイン・データを保存していること、Facebookの独自情報(ユーザー情報)をスクレイピングしていることなどを特に問題視している。ある意味で、これは昨年5月にFacebookがGoogleのFriend Connectをブロックしたのと同様のケースだ。サードパーティーのサービスがFacebookにアクセスしたいなら、Facebookが望む方法でアクセスしなければならない―APIあるいはFacebookConnectを使わねばならないというのhがFacebookの方針だ。たとえユーザー自身が承認したとしても、それ以外の方法でのFacebookに対するアクセスには厳しい対応がなされることになる。現在、Power.comはサイトの表示からFacebookへのアクセスを削除している。GoogleのFriend Connectの例でも分かるように、Facebookへのアクセスが早急に復活することはなさそうだ。永久に復活しないかもしれない。 Facebook Complaint Against Power.com – Free Legal FormsCrunchBase InformationPower.comFacebookInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) ShowListings(“arc3″); ShowListings(“arc2″); AddClipsUrl = ‘http://jp.techcrunch.com/archives/20090102facebook-defends-its-turf-sues-powercom/’; AddClipsTitle = ‘Facebook、ナワバリ荒らしとしてPower.comを訴える’; AddClipsId = ‘2CBE02C952CFE’; AddClipsBcolor=’#78BE44′; AddClipsNcolor=’#D1E9C0′; AddClipsTcolor=’#666666′; AddClipsType=’1′; AddClipsVerticalAlign=’middle’; 前の投稿へ トラックバック [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090102facebook-defends-its-turf-sues-powercom/ Facebook、ナワバリ荒らしとしてPower.comを訴える

    [...] 新しく登場したPower.comは、ユーザーが多数のSNSサイト(Facebook、Orkut、Hi5、MySpaceその他)上での情報を一括して受け取れるようにするアグレゲーション・サービスだが、昨年12月30日にFacebooに訴えられた。カリフォルニアの連邦裁判所に提出された訴えは下にエンベッドしてある。Power.comはユーザーの属するSNSの情報を一括して取得、表示するサービスだ。またGreasemonkeyのユーザーにはおなじみの手法でページをマークアップする付加機能もある。このサービスは明示的なサインインが必要であり、Power.comのサイトを通じてのみ利用できるのだが、それでもFacebookがこのサービスを嫌っていることがはっきりした。Facebookは訴状で「Power.comはサービス提供約款に違反しており、著作権と登録商標を侵害している」と主張している。また、Power.comがサーバにユーザーのログイン・データを保存していること、Facebookの独自情報(ユーザー情報)をスクレイピングしていることなどを特に問題視している。ある意味で、これは昨年5月にFacebookがGoogleのFriend Connectをブロックしたのと同様のケースだ。サードパーティーのサービスがFacebookにアクセスしたいなら、Facebookが望む方法でアクセスしなければならない―APIあるいはFacebookConnectを使わねばならないというのhがFacebookの方針だ。たとえユーザー自身が承認したとしても、それ以外の方法でのFacebookに対するアクセスには厳しい対応がなされることになる。現在、Power.comはサイトの表示からFacebookへのアクセスを削除している。GoogleのFriend Connectの例でも分かるように、Facebookへのアクセスが早急に復活することはなさそうだ。永久に復活しないかもしれない。 Facebook Complaint Against Power.com – Free Legal FormsCrunchBase InformationPower.comFacebookInformation provided by CrunchBase[原文へ](翻訳:Namekawa, U) ShowListings(“arc3″); ShowListings(“arc2″); AddClipsUrl = ‘http://jp.techcrunch.com/archives/20090102facebook-defends-its-turf-sues-powercom/’; AddClipsTitle = ‘Facebook、ナワバリ荒らしとしてPower.comを訴える’; AddClipsId = ‘2CBE02C952CFE’; AddClipsBcolor=’#78BE44′; AddClipsNcolor=’#D1E9C0′; AddClipsTcolor=’#666666′; AddClipsType=’1′; AddClipsVerticalAlign=’middle’; 前の投稿へ トラックバック [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090116first-facebook-now-myspace-powercom-denied/ Facebookに続いてMySpaceもPower.comを締め出し

    [...] SNSのアグレゲータ、Power.comは昨年11月にローンチした後、好調なスタートを切った。これはユーザーが参加している複数のSNSにアクセスして各種情報を収集し、一括して表示、共有ができるサービスだが、プライベート・ベータ期間中にシリコンバレーの有名なベンチャーキャピタル、Draper Fisher Jurvetsonから$5M(500万ドル)を調達、さらに、なんと500万のユーザーを集めた。すべてはさい先良く見えた。ところがPower.comは、不当な手段で情報をスクレーピングし、ユーザー情報を蓄積しているという理由でFacebookに訴えられてしまった。この訴訟はPower.comが大幅にサービスの内容を変更したことで、その後和解が成立している。しかし今回はMySpaceがPower.comがユーザーページにアクセスすることをブロックしたと発表した。理由はFacebookの場合と似ている。Power.comはMySpaceのOAuthユーザー認証機能を利用せず、直接ユーザーのログイン情報を自サイトのサーバに保管している。MySpaceが今日(米国時間1/18)私に説明したところによると、これは重大なセキュリティー上の懸念だということだ。MySpaceはPower.comと認証メカニズムの変更について話合いを行ってきたが、MySpaceとして満足のいく結果にはならなかった。MySpaceはユーザーデータの安全を守るため、やむなくPower.comのアクセスを停止することを決定したということだ。これは率直に言って、MySpaceが100%正しい。Facebookとは違って、MySpaceはユーザーデータをむやみに独占しようとしているわけではない。ただユーザー認証のセキュリティーはきわめて深刻な問題であり、Power.comは認証方法の修正を行う必要がある。MySpaceはまたPower.comがサイト上でMySpaceの名称やロゴを必要以上に多数掲載している点についても懸念を示している。つまり、これによってユーザーがPower.comをMySpace同様に安全なサイトだと誤って思い込み、ユーザーデータを入力してしまう危険性があると危惧しているのだ。Power.comの登録ページでは何度もMySpaceの名前が使われている。〔スクリーンショット参照〕MySpaceの声明は以下のとおり。〔英文〕 MySpace has been in talks with Brazilian Website Power.com to express our objections with how the company has been collecting user data from the global MySpace community and to persuade Power.com to implement MySpace’s secure log-in authentication process. [...]