GoDaddyはStandard Tacticsを隠れ蓑にしてドメインを私蔵
  • 3 コメント
by Robin Wauters on 2008年12月4日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

2年ほどドメインネームの業界で仕事をしているが、IPアドレスを‘翻訳’するために使う文字と数字の集まり、という些細なものをめぐって、こんなに大きなビジネスが成り立つことが今でも不思議でならない。そしてビッグビジネスがあるところには必ず、倫理をどこかに棚上げしたグレーゾーンがあることも事実だ。

Domain Name WireのAndrew Allemannは、The Go Daddy Groupがそのいかがわしいやり方を隠すために使った手口を研究し、優れた研究報告をこの素晴らしいブログ記事にまとめた。世界最大のドメインネーム登録業者であるGoDaddy.comや、そのほかのドメインネーム関連企業を経営するThe Go Daddy Groupは、どうやら顧客の失効ドメインネームを私蔵して、それを直接、利益に結びつけていたのだ。

失効ドメインネームの私蔵や競り売りは、必ずしもICANN(ドメインネームの登録に関する統治機関)の規定に反するものではなく、むしろ大手の登録業者では日常化している行為だが、話が面白くなるのは、その一見人畜無害な仮面をはぎ取ってその下の素顔を見たときだ。貴重な失効ドメインがThe Domain Name Aftermarket(TDNAMとも呼ばれ、GoDaddyのオークションプラットホーム)で売れなかったとき、The Go Daddy Groupはそのドメインの所有権を、あまり知られていない子会社Standard Tactics LLCに移し、その際、Domains By Proxyのプライバシーサービスwhoisを使って実体を隠す。そして同社は、広告満載の常設ページの上にTDNAMで再販されるドメインのリストを載せて、ドメインネームの商品化を開始する。

2005年8月16日にGoDaddyは、Standard Tactics, LLCという子会社をニューメキシコ州に作った。それまでは、子会社はすべて、GoDaddyの本社があるアリゾナに集結していた。子会社をアリゾナの会社でなく、ニューメキシコの有限会社として作った理由は二つある。まず、ニューメキシコに会社を作ると、本体から物理的に距離を置くことになる。第二に、株式会社ではなく有限会社として登記すると、取締役の名前等を公表しなくてよい。

実際には、Standard Tactics LLCはSpecial Domain Services Incの子会社であり、後者はGoDaddy Incの子会社、そしてGoDaddy IncがThe Go Daddy Groupの子会社だ。ここには、ある種のパターンがあるね。しかも、われわれがこのことを知っている唯一の理由は、たまたま2006年にGoDaddyがIPOを申請しようとしたからだ(申請は後に取り下げられた)。それがなければ、情報は今も闇の中かもしれない。

ではなぜ、Go Daddyはそうまでして、二次的市場における同社の市場操作を隠そうとしたのか? ICANNの規定に違反しているわけでもないのに? ICANNと登録業者との間の合意書、段落3.7.9にはこう書かれている:

“登録業者は、登録業者によるドメインネームの私蔵や投機を禁止または規制するICANNの規定や方針に従わなければならない。”

唯一の問題は、ICANNにはまだ、私蔵を禁止または制約する規定や方針がないことだ。そこで登録業者たちは、失効ドメインネームの競争入札や競り売りという手段でトップダウンにドメインネームの価格を操作するという、あまり世の中に例のない立場に置かれている。

GoDaddyがその過去と手口を隠そうとすることには、何の不思議もない。しかしAndrewのおかげで、今やすべてが言葉として公になった。

[原文へ]

(翻訳:hiwa)

Leave Comment

Commenting Options

Create an avatar that will appear whenever you leave a comment on a Gravatar-enabled blog.

Trackback URL
  • Ads by Overture
  • MediaTemple Logo
  • QuickSprout Logo
  • OpenX Logo
  • Cotendo Logo