
新聞が“特別版(Extra)”を出すときは、記者たちが徹夜して書いた速報ニュースとか特集記事が載るのがふつうだ。今日(米国時間12/04)New York Timesは、“特別版”の定義を‘よそで書かれた記事’に変えてしまった。同紙のホームページにはTimes Extraという新企画があって、同紙自身のニュース記事の下によそのリンクが加わる。ほかのニュースサイトやブログなどにある関連記事へのリンクだ(Wall Street Journalまである!)。自身の記事と区別するために、情報源の文字色がグリーンになっている。
上のスクリーンショットで分かるように、これによってページが不必要にかつ大々的にごたついてしまった(でもこれはベータだから、心配しすぎないように)。リンクの提供元はBlogrunner、New York Timesが2006年に買収した雑報寄せ鍋サイトだ。BlogrunnerはTechmemeの競合相手だが、それほどきわどく競合しているわけではない(下のトラフィックチャートを見て)。
昨年から、Blogrunnerのニュース記事はサイトのテクノロジ欄に載るようになった。TechCrunchの記事もよくBlogrunnerに載った。それはTechmemeも同様だ。でも、うちに参照が戻るすべてのサイトの中で、Blogrunnerは185位、New York Timesは51位だ。Techmemeは5位である。Blogrunnerが悪いのじゃなくて、うちの記事が専門的すぎるからかもしれないが。
で、今度のTimes Extraから、このBlogrunnerがホームページ上に昇進する。無視できない存在になり、もっと意義あるトラフィックを生み出すかもしれない。でもぼくの勘では、読者にとってわずらわしく、迷惑だろう。
オンラインのもっとも貴重なスペースに競合相手のリンクを置く実験は、たしかNew York Timesにとっては開けた試みだが、実験は今のところ不成功のようだ。これらのリンクは、個々の記事に関する読者の視野を広げて/深めてくれるし、事件等を別の角度から見せてもくれる。だからホームページではなく、個々の記事のページにあってほしい。
ホームページから直接、Web全体の上の最良のニュースや論説に行けるのだから、読者の毎日のスタートページになる、DiggやTechmemeのように、と彼らは考えたのだ。でもこの考えはだめだと思う。ぼくが今でもNew York Timesをホームページにしているのは、世界の重要ニュース…ビジネス、テクノロジ、政治、などなど…を短時間でざっと一望できるからだ。ムンバイのテロリストたちがパキスタンで訓練されたと分かれば、もうそれ以上そのニュースのほかの記事を読みたいとは思わない。ほかの記事へのリンクによってページがごたつき、スペースがないのでほかのニュースを疎外している。ホームページには、同じ話題をめぐる複数の視点ではなく、数多くの異なる記事があってほしい。
そのニュースについて詳しいことや、いろんな人の見方を知りたければ、ぼくならTechmemeやDiggに行く。ニュースをフィルタにかけて、必要なものだけを見せてくれるからね。だから読みやすいし、ほとんど全ページを占めるニュースをスクロールして見るのも楽だ。
New York Timesは、自社記事の下にニュースフィルタをつっこむことによって二兎を追おうとしているが、読者がそれを見ると思わず細目になり、何がどこにあるのかを一生懸命探さなくてはならないだろう。

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(翻訳:hiwa)





私のように慢性イソガシ人間は、NYTのワンストップショッピングHPの提供に期待したい。文字は小さくてもよい。