[IT]今の経済がついにソフトウェア開発にトヨタ方式を普及させるか?
by ゲスト ライター on 2008年12月22日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

今年の夏、マーケティング評論家のSeth Godinの手伝いをした。彼がそのとき言ったイノベーション観を、ぼくは一生忘れないだろう:“創造性は制約の下で育つ”。

春には、 Taiichi Ohno(大野耐一)の弟子で、リーン生産方式の世界的なエキスパートの一人である某センセイにまる1週間師事した。リーン生産方式は、日本人が、アメリカと同じやり方ではデトロイトに勝てないと悟ったときに始まった運動だ。日本人はそれによって、自動車の生産工程を革新した。その成功は今や明白だ。

このいわゆるトヨタ方式は製造業全体に徐々に浸透した。しかし、ソフトウェア開発のようなメジャーな知識産業の管理工程に応用され始めたのはごく最近だ。WikipediaはそれをAgile Software Developmentと呼んでいる(アジャイルソフトウェア開発)。

確かに、アジャイルへの移行には痛みが伴い、リスクもあるが、そのリスクをあえて引き受けた企業は例外なく強力な成果を報告している。その一部が上の写真の中の貼り札(ふだ)に書かれている。ただし、一時的な流行としてかじってみる程度ではだめだ。

金曜日(米国時間12/19)には、Rally SoftwareのCTO Ryan Martensにアジャイル開発についてインタビューした。Rallyはアジャイルなライフサイクル管理のための製品を提供しており、アジャイル開発をめぐるネット上のコミュニティの中心的な企業の一つだ。

Ryanによれば、ISVたちの約30ないし40%はアジャイルを試行しはじめているが、有名大企業ではまだ10から15%程度にすぎない。企業はコストを評価の目安とすることが多く、売上が実現するまでの所要時間(time-to-market)を重視しない。

Rally社は、最近のクライアント向け開発の経験に基づいてROI calculator(投下資本利益率計算機)というものを作ったので、読者はこれを使って実験してもよい。その一部はスムーズマーケティングに似ているが、アジャイル開発がまったく新しいパラダイムであることを実感できる部分もある。

Sethの言葉は、経済が惨状を呈している今だからこそ、アジャイルの採用率が急進する、と言っているのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:hiwa)

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