もっと広い範囲のネット広告に押し寄せるトレンドの前触れだろうか。ニューヨークタイムズは今日(米国時間12/24)、11月の広告総収入が3.8%のマイナスになったことを明らかにした。メディア企業全体で見ても広告総収入は21.2%のマイナスだが、そのほとんどは印刷広告である。ニューヨークタイムズは月次ベースで決算報告を開示しているが、ネット広告売上げの減少を報告したのは今回が初めて(11月までの今年の通年ネット広告収入は依然11.6%のプラス)。
NYT傘下のデジタル媒体はNYTimes.com、Boston.com、About.comなどで、11月はユニークビジター4700万人を引き寄せている。全部合わせるとここはウェブで16番目に大きなサイトだ(ソース:comScore)。今年第3四半期にはウェブ最大手各社のオンライン広告もゼロ成長が確認されている。
が、アナリストの大半が今問題にしているのは減速がどれほど規模のものかであって、オンライン広告売上が他の種別の広告のような下降を辿るかどうかではない。BarclaysのアナリストDoug Anmuthはこのほど、2009年ネット広告売上成長率を17%から6%に下方修正した。それでもまだ楽観的に過ぎる嫌いもあるが。
とは言え、もっと数値が揃わないと、これだけの材料で第4四半期や来年の動向を結論付けるのはまだ早い。NYTは広告市場全体の状況を占う指標として完璧ではないし。今回の減少をもたらしたのは、オンラインのクラシファイド広告、特に求人・不動産の三行広告の落ち込みである。 明るい面に目を向けると、同社のニュースサイトのディスプレイ広告はこの11月、むしろ増加が確認されているのだ。従って他のディスプレイ広告の広告主には希望もある。
NYTimes.comのサイト単独でcomScoreが出した11月期統計を見ると、米国内ユニークビジター数は1300万人で横ばい、ページビューは15%下がって1億4700万件とある(以下チャート参照)。多くのメディアサイト同様、NYTも今は、大統領選“後”のうつ状態に悩まされているようだ。
(写真クレジット:matticgn)


*炭鉱のカナリア: 探知機がない時代、炭鉱夫はロウソクや小鳥を坑内に持ち込み、火が消えたりカナリアが動かなくなれば有毒ガス充満の前兆と考え退避した(参考)。凶兆。
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(翻訳:satomi)

