JPG誌が廃刊, そのラジカルな出版理念は死ぬか生き残るか?
by Erick Schonfeld 2009 年 1 月 3 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

印刷媒体としての雑誌がこのところ売れなくなっている。制作スタッフはぎりぎりの少人数で、内容を読者からの優れた投稿に依存する雑誌でもだ。JPG Magazineとその親会社の8020 Mediaが、資金難のため閉鎖し、新たな投資家も見つからない。シード資金を出したのはCnetのファウンダHalsey Minorだが、彼にも融資継続の意思はなかったようだ。

JPG誌は写真雑誌だが、コンテンツを読者に依存し、読者を編集過程に参加させる。これまでに写真を投稿してきた読者は20万近く、その多くが投稿にFlickrを利用している。同誌のWebサイトjpgmag.comの月間ユニークビューワ数は30万人だ(Quantcast)が、企業としての売上は雑誌の上の広告のみ。高尚でゲージュツ的な写真雑誌を目指しているので、広告を載せたがる企業も少ない。そのため、投資家から見ても魅力がない。

でも、同誌は実験としての価値があった。8020 Mediaの創業理念は、印刷物としての雑誌は、コストを抑え、制作を支える読者コミュニティを育てれば採算が成り立つ、というものだった。おそらく、雑誌出版を経営の柱と考えたことが失敗の最大の原因だろう。むしろ現実は、印刷される雑誌はWebサイトとそれを支えるコミュニティの副産物だった。JPG誌の価値は、そのオンラインの部分にあった…良い写真を撮る人たちへの作品の依頼や、読者である写真家たちと共同で行う写真の選択や展示、などなどの作業はすべてWeb上で行われた。優れた才能の持ち主は至る所にいるから、このWebサイトのあり方をモデルとして、同様のサイトが今後いろいろ登場するだろう。必要なのは、広大なネット上にすばらしい才能を発見して、光を当てていくための、最良のやり方を見つけることだ。

バックナンバーはPDF形式で、月曜日(米国時間1/5)にサイトが閉鎖される直前までダウンロードできる。

jpアップデート(1):米国時間1月3日未明の続報記事(未訳)で、JPG誌に複数の買い手候補が現れたことと、1月4日に始まる週内に買い手が決まる見通しが報じられている。

[原文へ]

(翻訳:hiwa)

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