
オンライン広告ビジネス業界にとっては厳しい時期だ。とくにディスプレイ広告が厳しい。兆候は各所で目にすることができる。ディスプレイ広告の取扱でウェブ界最大規模のYahooにおいても、ディスプレイ広告収入が2008年第4四半期にて2%減少した。ニューヨークタイムズにおいても一層の減少傾向が見られる。
大量の広告が投入される中、ウェブサイトではすべての広告をページ内にちりばめて広告レートを低下させるより、厳選した広告を表示していこうとする傾向もあるようだ。上に掲載したcomScoreの2008 Digital Year in Reviewによると、米国内で提供されたディスプレイ広告の数は1年前と比較して若干減少している。しかしcomScoreの統計では米国内に限ってみても昨年1年間で4兆5000万もの広告が掲載されている。1人あたり1ヵ月に2,000もの広告を目にしていることになる。
しかしかくも多くの広告の中、記憶に残ったものはいくつあるだろうか。広告数が増えるに従って、我々も広告を無視する術を身につけているようだ。

ディスプレイ広告収益の減少と過飽和状態にある広告数の意味するところはつまり、300以上もの広告ネットワークは必要ないということだ。そして現在、より強い広告ネットワークが資金を集めて自らの地位を固め、弱者は買収対象となる状況を迎えている。たとえば昨夜はGlam MediaがAdaptiveAdsを買収したとのニュースが入ってきた。また今朝はSocialMediaが当初予定していた$20M(2000万ドル)ではないが、$6M(600万ドル)を調達し、モバイル広告ネットワークのAdMobも$12.5M(1250万ドル)を調達した。
AdMobは今回の資金調達をSequoiaから昨年10月に$15.7M(1570万ドル)を調達した「シリーズCの延長ラウンド」と位置づけているようだ。CEOのOmar Hamouiによると本日発表された資金調達は前回と同様の評価額にて行われているとのこと。現在の経済状況の中で資金調達が行えるのは、その額に関係なく企業にとっての成果と言うことができるだろう。しかしこういった一連の流れも私の主張する業界再編の波を裏付けるものと言うことができる。またAdMobは携帯電話、なかでも最近のブラウザ搭載端末での広告に100%注力している企業だ。この分野は未だに成長分野でもある(上のグラフには含まれていない)が、果たしてモバイルでの広告レートも厳しいプレッシャーを受けることになるのだろうか(Update:どうやらそうなってきているようだ)。
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(翻訳:Maeda, H)
