
昨夜(米国時間2/6)Facebookは、サードパーティーのアプリケーションが、ユーザーの状態メッセージやメモ、共有リンク、ビデオなどに関するデータの交換が容易になるよう同社プラットホームに一連の変更を加えた。
Facebookのプラットホームがオープンになればなるほど、開発者がFacebookデータを使ってオンサイト、オフサイトを問わず楽しく有用なアプリケーションを作るうえで、強力になってくる。しかし情報通の中には、オープン化が進むと、特に最新状態の更新に関して、Twitterにとって厄介な問題になるだろうと結論を急ぐ者もいる。この成長著しいマイクロブログサービスは、Facebook自身が買収しようとして失敗している。
果たしてFacebookが自身のプラットホームをこの先どうしようとしているのか、あるいはTwitterやFriendFeedといった奇抜な新ソーシャルネットワークサービスを本気で潰しにかかっているのか、誰にもわからない。ブロガーたちは、プラットホームや機能に変更があるたびに、何か邪悪なことを考えているのだろうと憶測しがち。しかし、冷静に考えてほしい。しかもFacebookはTwitterの上昇する人気を何かしら邪魔するにはほど遠い。
TechCrunch UKのMike Butcherが、Facebookは「Twitterを潰すつもりがない」と考える理由を4種類挙げている。まず、Facebookの関係モデルはTwitterと根本的に違う。Facebookでは、誰かと単純な双方向の友人関係を結ぶ。Twitterでは、誰かをフォローし、フォローされることもあるが、フォロー関係は必ずしも双方向ではない。
さらにButcherは、Facebookがソーシャルグラフの所有権維持に関してTwitter以上に関心が強いことを示唆している。Twitterユーザー同志の「返信」が、通常公開されていることも指摘している。
いずれも鋭い指摘であり、彼の挙げた技術的な相違点を踏まえると、FacebookがTwitterの魅力を再現するのは益々難しくなってくる。両社は大きく異なる行動パラダイムを支えているので、行きつくところFacebookは、今回のプラットホーム拡張によるTwitterへの挑戦を失敗することになるかもしれない。
TwitterとFacebookは、ユーザーに対して不気味なほど似かよった問いかけをするが(Twitterは「いまなにしてる?」、Facebookが「今なにをしていますか?」)、ユーザーの答え方は同じではない。概してFacebookユーザーはTwitterユーザーより質問に忠実に答える。実際に現在自分が何をやっているかという情報を書く。これはおそらく、入力フィールドのプロンプトが「Mark is」などになっているからだろう。また、ニュースフィードでは最新状態タブの下に行動を表す形で書かれる(「Markは自転車に乗っている」とか「Markは自転車に乗るのが好き」など)。
一方、Twitterユーザーは(概して)自分に向けられた質問に対して無視を決め込む。このサービスを真の最新状況のため(現在自分が何をしているかの説明)に使うのではなく、一種の公開掲示板のようなものとして使う。ちょっとした思いつきを、友人とも赤の他人ともつかない通常あいまいな群衆に向かって発信するには効率のよい方法だ。「@」による返信を使えば、Twitterが会話メディアに変身する。誰かの場当たり的会話に全員が常に聞き耳を立てている巨大なカクテルパーティーだ。
こんな総括のしかたにはもちろん例外もある。Facebookユーザーが、本当の最新状況でなく思いつきを書くこともあるし、Twitterユーザーだって本当に今何やっているかを言う。しかし、重なる部分は比較的少なく、この少なさ故にFacebookがTwitterをお株を奪おうとすることは(本当であれ想像であれ)効果が小さい。Facebookユーザーの行動に関わることに変化が必要であり、(主流である)そんなユーザーたちが、アーリーアダプター中心の集団による「つぶやき」の習慣を身に付けるとは考えにくい。
[画像提供Doug Geivett’s blog]
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)




