
DEMOに変化が訪れている。DEMOとは、IDG傘下のイベント屋(大会屋)で、スタートアップやその製品の紹介が専門だ。だから本誌主催のTechCrunch50とも競合する。このたび、創業から13年間、大会の編成を仕切ってきたChris Shipleyが去り、VentureBeatの編集長Matt Marshallが新たにその任に就く。Marshallが慣れるまでは二人でDEMOを共同プロデュースし、そのあとは彼一人の仕事になる。Marshallは、DEMOのテーマに“もっと深みを持たせたい”と言っている。
DEMOは新しい血を活用し、VentureBeatはこの契約から得られる資金で潤う(VentureBeatが大会の利益の半分を手にする)。ただしMarshallの仕事は、おもむろに自分のあごをさすっている…半ば弥次馬的な…オーディエンスにアピールすることだけではない。彼は、死にかけているブランドに活を入れなければならない。重要なのは大会のテーマではなく、誰が来てくれるかだ。
さらにMarshallにとってきびしいのは、DEMOは参加企業から2万ドル近くを取ることだ(TechCrunch 50の参加企業は製品や技術の優秀さで選ばれ、参加料は無料だ)。たぶん今年はIDGが割引料金を打ち出すだろうが、それでも今の経済状況では売りにくいだろう。Marshallもやはり、必要ならやり方を再検討すべきだと言っている:
われわれは新鮮な目でDEMOを見つめ直している。このブランドの真価を維持するために必要なことを、われわれはしなければならない。
でも、大会の経済モデルの変更をIDGに説得するのは容易でない。Marshallもそのことはよく知ってるようだ:
DEMOは1991年から存在している企業体であり、今日までさまざまな浮き沈みがあったが、参加企業が途絶えたことはない。参加者は本格的な製品を抱えて、それを本気で売りたいと思っている企業だ。そういう企業には、これまでのやり方が合っていると思われる。そういう、本格的で本気の企業は、今後も毎年参加してくるだろう。
うん?、じゃあなぜ変えるの? DEMOがスタートアップたちから大金をぼるやり方に今後も固執すれば、うちは好都合だけどね。
Marshallの旧状肯定の理由は、彼のブログにある。VentureBeatの読者は、IDGがDEMOに来て欲しいと思っているような人たちが多い。VentureBeatは、そういう人たちとのつきあいが長いし、彼らの心を掴んでいる。今のコミュニティは、ブログがベースだ。しかしDEMOのWebサイトが繁盛するのは、大会の開催期間のみ。つまり個人は、わざわざ会場へ行って入場料を払うよりも、無料のビデオを見るのだ。
なお、VentureBeatとTechCrunchはブログとしては日々競合しているが、この二社はCrunchies Awardsの共催者でもある。それは、本誌のもう一つのイベントだ。だからスタートアップのための大会でも、うちはVBをやっつけるトーンの記事にどうしてもなってしまう。こういうのを、cooperation(協力)でもcompetition(競争)でもなく、co-opetition〔仮訳:協争〕と呼ぶのだ。

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(翻訳:hiwa)
