Virbは、MySpaceのカスタマイズ機能の一部と成熟したメディア重視の環境を融合させたソーシャルネットワーク。このほどサービスを全面改訂してスタートした。新サイトは非常に優れた新インターフェースを採用、バックエンドを作り直したほか、新しいソーシャル機能が追加された結果、2007年に開業した旧版の魅力的なアップグレード版となった。Virbの再出発の紹介と合わせて、ホスティングプロバイダーのMediaTempleが、新しいベンチャープラットホーム、(mt) Venturesを設立したことを発表した。(mt) Venturesは昨年夏にVirbを買収したほか、いくつかのプロジェクトの買収および出資を行っている。
Virbは、2007年にこのソーシャルネットワークを実験的に開始して以来、ユーザー基盤を25万人まで増やし、この中には、自分の曲を共有したりファンを探すのにこのサイトを利用する多くのミュージシャンも含まれている。しかし、同社の開発者たちによると、サイトのこの成長や、新しいタイプのユーザー促進に、自分たちが十分早く追いつくことができかったという。このため、Virbチームはこれまで作ったコードベースをいじり回すのは止めて新しく作り直すことに決め、この18ヵ月間を同社のソーシャルネットワークを前身よりはるかに強固なものに作り変えることに費した。
ソーシャルネットワーク分野の支配的プレーヤーに取って代わろうとするのではなく、Virbチームは、殆どのユーザーがすでにMySpaceやFacebookなどの他サービスで、ネット人格を形成していることを認めている。Virbはこうした他ネットワークの残した隙間を埋めるためのものであり、ユーザーがすでに所属しているネットワークを置き換えるのではなく拡張するためであると説明している。
これを反映するサイト最大の補強がソーシャル行動アグリゲーターで、これはFriendFeedに匹適するものだが、こちらはソーシャルネットワークに組み込まれている。Flickrの写真やRSSリーダーの記事をはじめ、ウェブ上に増え続けるソーシャルサイトのコンテンツを、API経由でインポートすることができる。しかし、このような行動はVirb自身で実現することもできる。例えば、Virbには機能豊富な音楽再生共有ツールやフォトギャラリーがあるなど、メディア共有には大きく力を入れている。こうした機能は、他で要求が満たされていない新Virbユーザーを引きつけつつ、他のユーザーを遠ざけないよう考えられている。

Facebookの「Friend List」の考え方についても説明された。これは「Circles」と呼ばれるもので、ユーザーが友人たちをグループ分けできる。次に、どの友人サークルのニュースフィードに、どの項目を入れるかを選ぶことができるので、興味のない最新情報をすばやくより分けるのに役立つ。そして、ユーザーは特定のサークルに写真やイベント状態を送ることができ、この時友人毎にプライバシー設定がしてあっても気にする必要がない。
次の大きな改善は、ユーザーが自分のプロフィールに「スキン」を付ける機能だ。以前から同サイトはフルHTMLによるカスタマイズをサポートしているが、多くのユーザーが使い方を知らなかった。スキンはWordPressのテーマに似ていて、プロフィールの外観を一新することができる。単なるパレットの入替えではない。新しいスキンによってユーザーが自分を際立たせることが可能になったほか、プロフィール内のウィジェットをドラッグ&ドロップすることによって、レイアウトを再編成できるようになった。そんなカスタマイズには代償もあることは、MySpaceの数多いうるさく邪魔で見苦しいプロフィールが証明している。これまでVirbは、表示されているプロフィールのカスタマイズをオフにするためのボタンを各ページの先頭に置いて、この問題を回避してきた。しかし、同社によるとメンバー分布が大人に寄る傾向にあること、実際に使うユーザーが稀であることから、このボタンを廃止したという(必要になれば再び導入すると約束した)。
Virbにとって最大の挑戦は、自身が一つのソーシャルネットワークであり、Bebo、MySpace、Facebookなどに追い付こうとするライバルたちのひしめく大海を泳いでいる、という事実だろう。Virbは25万人のユーザーベースを積み上げ、そこには音楽の共有に懸命なミュージシャンもたくさんいるが、まだまだ先は長い。また、Virbのメディア重視は、主要プレーヤーとの何らかの差別化にはなるものの、Multiplyをはじめ、同じようにメディア寄りのサイトは他にもある。そうは言っても、このサイトは非常にすばらしいので、どうあっても外すわけにはいかない。
情報開示:MediaTempleは、TechCrunchのホストプロバイダーであり、スポンサーでもある。

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(翻訳:Nob Takahashi)

