ZunaVisionはオンラインビデオを鑑賞に耐えなくして収益化をはかる
by Robin Wauters on 2009年2月19日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

ZunaVisionは先週、スタンフォード大学のDavid Cheriton教授から金額非公開のエンジェル投資を受けたことを発表した。同教授はGoogleのSergey Brin、Larry Page両ファウンダーをKleiner Perkinsのベンチャーキャピタリストたちに紹介したことで知られる億万長者であり、その後のことは周知のとおりだ。

非難を覚悟で言わせてもらえば、同氏がこのスタートアップに「5桁の上の方」といわれる博打をうったことは、きわめてお粗末な投資判断だ。

ZunaVisionはスタンフォード大学の人工知能研究室の研究員3名と准教授1名が設立した会社で、そこで生まれたのは、趣味でコンテンツを作るアマチュアからプロまであらゆるビデオパブリッシャーが、画像や動画の広告ユニットをビデオクリップに挿入できるテクノロジー。オンラインビデオのためのプロダクト・プレイスメント[商品露出手法]だ。

しくみはこうだ。まずアルゴリズムによってビデオを解析し、埋め込まれる画像や動画のさまざまな要素を修正する(ライティング、色、質感等)。次にこの広告をビデオの物理空間上に、目障りなオーバーレイに見えないようにはめ込んでいく。下のサンプルビデオを参照されたい。

どこかで聞いたことがあると感じたなら、それは、これが全くの新しいアイディアではないからだ。私が以前、Keystreamという会社のSmartAdという似たような取り組みを取り上げたことがあるほか、最近ではイスラエルのInnovidという会社をわれわれがレビューした。

このような会社に対する私の最大の不満はテクノロジーに対してではない、実際非常に感動的だ。しかし、スタートアップ各社が繰り返し「侵入的でない」「途切れさせない」「自然な」などという言葉を放つ一方で、広告主に対してこの埋め込み技術を「見逃がされない」、「スキップされない」と言って売り込んでいるという事実に対しては大いに不満だ。視聴者にとって得るものは何もなく、視聴体験が悪くなるだけであるのに、同社が、パブリッシャーにも広告主にも視聴者にとっても有益な状況を作りだすふりをしていることが私には信じられない。

オンラインビデオは未だに収益化が難しいことで知られているが、実質的にポップアップ広告のビデオ版ともいえる商品露出をビデオにバラまこうとしているZunaVisionは、後ろ向きの一歩を踏み出したと私は思っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

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