FlipGloss、オンライン豪華写真雑誌で一勝負
by Leena Rao on 2009年2月20日

Forbes Mediaが資金を出しているFlipGlossは、記事と広告を掲載するオンライン写真雑誌のベータ版をローンチした。内容は「ライフスタイル写真」が専門で、ファッション、デザイン、旅行などが主なテーマだ。FlipGlossで出版物の写真雑誌をぱらぱらとめくって楽しむ体験と検索エンジンの便利さを統合したサイトを提供しようと試みている。

ユーザーは実際、デザイナー・ファッションに身を包んだモデルや、世界の五つ星ホテル、家庭用のしゃれたプールやカスタム・デザインのキッチンなどの豪華な写真をクリックして次々に表示させることができる。FlipGlossでは、“Flip,Hover, Discover”(めくる、マウスを乗せる、発見する)によるナビゲーションと呼んでいるが、ユーザーが写真の中で関心を引かれたアイテムにマウスを乗せてクリックすると、どこで購入できるかなどの関連情報が表示される。また広告主のサイトにジャンプすることもある。編集記事と広告はほとんどシームレスに統合されているので、どれが記事写真でどれが広告写真かはほとんど区別がつかない。たとえば、「Forbesが選んだベストホテル」という記事は他の豪華ホテルの広告と見た目がほとんど同じだ。

ファウンダーが元Yahoo!のデジタル音楽担当の幹部だったこともあって、FlipGlossには有力な顧問が多数ついている。Elevation PartnersMarc Bodnick、元Forbes発行人のJim Berrian、Launch.comのファウンダー、Dave GoldbergBob Robackなどだ。FlipGlossはForbes Mediaから全面的に資金調達を行っているが、Forbesグループの子会社とはみなされていない。

コンテンツからみると、FlipGlossのライバルはオンライン写真サイトということになる。他のオンライン雑誌は写真に加えて情報豊富な解説記事を掲載しているが、FlipGlossにはほとんどテキストが載っていない。FlipGlossの写真広告プラットフォームはユニークだが、検索機能でもGoogleに対抗しようとしている。ただし、FlipGlossは人々が訪問して美しい写真を眺め(ときおり気に入ったアイテムを発見して買う)ようなサイトを目指しているようだ。これに対してGoogleの画像検索は、最初から特定の商品の購入を念頭においてインターネットでの情報収集を始めたユーザーが訪れる場所だろう。この点、FlipGlossがサイトにどれだけのトラフィックを呼び込めるか、注目したいところだ。またFlipGlossは「ライフスタイル写真」とうたっているが、私がこのサイトで見かけた商品やサービスは、ほとんど例外なく、「贅沢品」に分類されるはずだ。たしかに写真は美しいが、今の経済情勢では、グッチもルイ・ヴィトンも以前のように魅力的には響かないのではないか。


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(翻訳:Namekawa, U)

  • Citrus

    ルイ・ヴュトン?

    日本では「ルイ・ヴィトン」でしょう! そのぐらいのこと、翻訳者さんには気をつけていただきたいですね。