先週、Microsoft ResearchがSocial Desktop関連の発表をいくつか行った。数日間に渡って行われた2009年のTechFestで(他の種々のものといっしょに)デビューしたものだ。その概要を見ると、現在のところデモ版であるにもかかわらず注目を集めるに値するものだ。
デモ版に含まれる機能の一部でも公開されることになれば、デスクトップとウェブの間に存在して両者を隔てている壁を消し去るのに大いに役立つこととなろう。これはまさに私たちが数年間到来を予想してきた流れだとも言える。
このサービスは、まずPC上に存在するファイルやフォルダのすべてにセキュアな独自IDを付加することから始める。このIDによって共有、コメントやタグの付加を行い、.NETによる専用ページで写真や動画を検索するように、検索を実行することができるようになる。個々のファイルにURLを割り当て、ファイルのコピーや移動、ないし何かをアップロードすることなしにTwitterやDigg、もちろんMicrosoft自身のWindows Live Messanger等で使えるようになるわけだ。さらに特定のファイルが「ソーシャル」の中でどのように扱われているかはWindowsのデスクトップOSから確認することができる。これによってデスクトップとウェブの境界線がさらに薄まることとなる。
ドキュメントの一部や、PowerPointのデッキにもURLを付すことができるようになり、ウェブサービス上ないしデータベース内のデータを活用できるようになります。Social Desktopは利用者のローカルデータを.NETサービスに組み込むためのローカルサービスで、ファイアウォールをくぐり抜けてデータにアクセスすることができます。Social Desktopにはウェブサービスとしての側面もあり、すべての情報コンテナについて、それぞれRSSによる状況通知を行うことができます。新しいデータソースはURLにより階層的に管理され、これによって分散処理を実現します。尚、URLを一時的に利用するのか、あるいは永続的に共有するかを決定するふたつの簡単な共有パラダイムを用意しています。
Social DesktopはSilverlightで動作し、Windows OSおよびWindows Azureで活用することができる。Windows Azureとは2008年10月にMicrosoftが発表した、ソフトウェア界の巨人たるMicrosoftが有するクラウドサービスプラットフォームのことだ。先週のTechFlashでは、このWindows Azureについても説明があった。またそこではSocial DesktopとLive Meshの違いは何かという質問もあった。Microsoft ResearchのCreative Systems Groupを率いるLili Chengは次のように回答した。すなわち「Meshでは、PCをクラウドの中に組み込むものです。Social DesktopではウェブがPCに組み込まれるのだと考えればわかりやすいでしょう」。

読者の方々にはそれぞれ考えもあるだろうが、個人的にはSocial Desktopは非常に面白そうに感じられ、ファイル共有のやり方にどのような違いが出てくるのかと考えずにはいられない。現在でも無料で簡単、快速大容量のバックアップないし共有サービスが多く存在する。しかしスタートアップ段階の小額予算で、あらゆる規模を想定したサービスを提供する場合、容易には乗り越えられないバリアも存在する。しかしSocial Desktopがあればファイルを保存ないし共有するためにクラウド上に置くというさほど手間のかからない作業からすらも開放されることになる。事前に登録して数々の手順を踏まねばならないサービスと比較すると、注目に値する確実な利益を生み出してくれる。
残念なことに、NetworkWorldにおけるMicrosoftのスポークスマンによれば、現在のところSocial Desktopは研究プロトタイプに過ぎないものとのこと。Windows 7に同梱されたり、一般公開したりする予定はないとのことだ。
そう聞いてもSocial Desktopがリリースされれば(もしされるのなら)、それを試すためだけのためにでもWindows 7のベータ版(新たにOSに備わったファイルのプレビュー機能が一層使えるようになるだろう)をすぐにでも触ってみたい気持ちだ。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)




