研究論文管理ツールを提供するMendeley、アーリーステージで$2Mの資金を調達
by Robin Wauters on 2009年2月26日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

アカデミック分野で、関連論文をトピックに無関係で探し出して管理するためのデスクトップおよびウェブアプリケーションを開発しているMendeleyが$2M(200万ドル)を調達した。今回の資金調達はLast.fmの初期シード段階で投資を行いチェアマンとなったStefan Glänzer、Warner Music GroupのDigital StrategyおよびBusiness Development部門の前エグゼクティブVPのAlex Zubillaga、およびSkypeの設立に携わったエンジニア等が運営する投資会社のASI等の有名投資家からのもの。

著名ソーシャル音楽ネットワークのLast.fmとの繋がりはそれだけではない。Mendeleyはアカデミック分野で調査論文の共有管理を行ったり、また同時にレコメンデーションやマッチングのためのプログラムを利用して同じ分野の研究者や論文を結びつけることを目的としており、あたかも「研究分野のLast.fm」を目指すものと言える。

Mendeleyに登録して、ウィンドウズ版のアプリケーション(Mac OSX版およびLinux版もある)を試しにダウンロードしてみた。最初に目に付くのは、LinkedIn、Gmail、Windows Live等の既存アカウントからMendeleyのネットワークへの招待を研究者向けに簡単に行えることだ。また研究分野や経歴などを含むプロフィール情報を設定すると、これに基づいてMendeleyのニュースレターに自動的に登録される。個人的にはこれはオプションで行うべきかと思う。今回の記事用に作成した仮プロフィールはここに登録されている。

デスクトップアプリケーションの機能についてはなかなか良さそうな印象を受ける。インストールを完了すると「Automatic Medata Extraction」というツールを使ってPDFや、EndNote XML、BibTeXないしRISのファイルをインポートすることができる。Wordのプラグインも用意されていて、Microsoft Wordの2003/2007の文書中で引用を行ったり、フォーマットに則った参考文献一覧を挿入することができる。研究者はウェブ版を利用して自身の論文をアップロードしたり、ファイルや各種情報の同期をワンクリックで行うこともできる。また研究者同士をオンラインで直接に繋げて、Facebookのようなニュースフィードで新たに共有設定を行ったりアップロードしたドキュメントを表示する機能を持っている。
Mendeleyによると、わずか2ヵ月間で300万の研究論文からの情報を「スクロブル(scrobble)」したとのことだ。この調子で情報を集め続け、アカデミック界からの注目を集めることができるなら、素晴らしいリソースとなる可能性もある。

同様のサービスにはLabmeeting「科学者のソーシャルネットワーク」というタイトルで記事にしている)、Academia.edu「Academia.eduは研究者のためのGeni」という記事がある)、およびQuestiaがある。

他にも同種サービスをご存じの方がいらっしゃれば、コメント欄で教えて頂きたい。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

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