Skypeの最新版音声CodecのSILKが、無料でライセンスされることになった。発表は本日(米国時間3/3)行われる。Skype GMのJonathan Christensenが、サンフランシスコで行われているeCommにて本件につき話をすることになっている。
SILKは同業者からも大いに注目を集めており、Windows版Skypeの最新版に同梱されている(SILKを使ったMac版は4月に登場予定)。通話する双方で最新版のCodecを使ったSkypeを利用すれば、通話品質が大幅に向上する。
Skypeは、このCodecをロイヤリティフリーの形式でサードパーティーに公開した。現在、市場にはiSacやAMRWideband、オープンソースのSpeexなど多種の音声Codecが存在するが、SkypeによるとSILKの品質は群を抜いているとのことだ。
それではなぜSILKを競合他社にも供給することにしたのだろうか。ChristensenによればVoIPサービスをより迅速に広めるため、標準化が必要だと判断したようだ。現在市場に出回っているハードウェア機器が、インターネット上で音声通話を行うのに適していないことに危機感を感じたらしい。
また、Skypeには全世界で4億人以上の登録利用者がおり、競合関係を意識する必要がなくなったことも影響しているだろう。競合他社に対してコストを削減し、かつ音声品質を向上させる重大な知的財産を提供することになる。現時点でSkypeの地位が将来的にも安泰であると見なければ、このような振る舞いにはでないと考えられる。
さらに、Skypeは将来的にサービス自体をオープン化することを考えていると見ることもできる。Skypeは長らくクローズドのサービスとして運営されていた(但し私も含む人々は毎日使っていたわけだが)。APIも限定的なサービスについてしか用意されておらず、通話を行うためにはSkypeのクライアントを用いるしかなかった。Skypeが核となる発着話機能をサービスとしてオープンにするのなら、その機能を使って数多くのアプリケーションが作られることになるだろう。Skypeも従来の電話ないし携帯電話に発話する(Skype Outと呼ばれる)有料電話料金で利益を得ることになる。APIにて核となる部分を公開するにしても、結局はSkypeを利することになるだろうと予想できる。しかしオープン化を支持する層が徐々に広がっているということは言えそうだ。
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(翻訳:Maeda, H)




