
音楽のためのDiggを作ろうという考えは、以前から試みられてきたが(ContrastreamやiJigg参照)、音楽ストリーミングサイトのthesixtyoneが、私の知る限り一番近いところにあるようだ。そこには、インディーズアーティストやレコード会社がアップロードしたわずか5万曲ほどがあるだけだが、このサイトでは各曲の全編をストリームで聞き、「ハート」ボタンをクリックしてお気に入りの曲をランクアップさせすることができる。その結果、ジャンルやタグ別または今人気の曲が入った聞いていて非常に楽しいプレイリストが出来あがる。
しかし、このサイトが成功するためのカギは、Diggライクな投票システムだけではない。今やこの機能はおよそどこにでもあり(Hype Machine でもハートを使っている)、比較的容易に操作できてしまう。thesixtyoneの投票方法には、ビデオゲームから学んだ概念がいくつか取り入れられている。リスナーはどの曲でも無差別にハートをアップできるわけではない。1日当たりに与えられるハートポイントは決められている。ポイントは、良い曲をいち早く見つけたり、友人をサービスに連れてくることによって獲得することができる。曲にはプラスのハートポイントを与えることしかできない。どうしようもない曲でもランクダウンはさせられない。しかし、ポイントの数に上限があることによって、理論的には、最もそれに値する曲がトップページや各カテゴリーのトップに上るだけのポイントを得ることになる。
またメンバーは、評判ポイントを獲得して評判が上がるにつれてレベルが上がる。レベルが高くなるほど、そのメンバーが使えるハートが増えていく。評判ポイントは、曲の人気が出る前にハートを付けることによって得られる。また、友人が獲得した評判ポイントの一部も受け取る。これは、音楽と人間関係両方のセンスの良い人に報いるものだ。だからサインアップするときは、erickshonfeldから紹介されたと言ってほしい。
ゲームプレイ的要素のほかにも、曲にコメントを付けたり共有したりすることができるので、その曲を他に誰が気に入っているかを見ることができる。リスニンググループとリーダーボードでは、最も評判の高いメンバーと、その人がハートを付けた曲のプレイリストを見ることができる。アーティストを購読して、新しい曲がアップロードされたときに通知を受けることもできる。曲を聞いている間はサイト内のどこにジャンプしても再生し続ける。
同サイトでは、ウェブ上で音楽を共有するのも簡単で、個々の曲をFacebook、Twitter、MySpace、Global Grindなどに掲載することが可能だ。曲のリンクをメールしたり、ページにストリーム全体を埋め込むこともできる。(ただし、このオプションを見つけるのは容易ではない。小さな「comments」というリンクをクリックする必要がある)。たとえば、下にBlack Ghostsの“Repetition Kills” を貼り付けてみた。プレイリスト全体を貼り付けられたらもっといいのだが。
ThesixtyoneはY Combinator 出身で、1年前に開業したスタートアップだ。現在月間約10万人のユニーク訪問者と1000万ページビューかあるとファウンダーらが言っている。これは、エンゲージメントが高い水準にあることをものがたっている。平均セッション長は40分で、登録ユーザーは通常1日に2時間サイトに留まる(ただし、その殆どがブラウザーのタブを開いたまま、ほかのことをしていることは間違いない)。それでも、Y CombinatorのPaul Grahamによると、このサービスは広告とAmazonアフィリエートによって「ramen profitable(ラーメン代は稼いでいる)」ではあるという。
(写真提供:Michael Karshis)

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(翻訳:Nob Takahashi)




