MySpaceはこのほどMySpaceIDのメジャー・バージョンアップをリリースした。ユーザーはMySpaceIDを利用してサードパーティーのサービスにMySpaceのログイン情報でログインすることができ、またMySpaceのユーザー・プロフィールや誰と友達であるかというソーシャルグラフをそのサービスにインポートすることができる。今回のアップデートで、昨年6月のローンチ時点でMySpaceIDに欠けていた機能、たとえば、MySpaceでのニュースフィードをサードパーティーのサービスに配信する機能がサポートされた。(逆にサードパーティーのフィードを取り込む機能も近々サポートされる)。新しいバージョンにはまた、OAuthとOpenIDを組み合わせた認証システムも付加された。これによってユーザーは外部のサイトにMySpaceのIDとパスワードでログインできるようになった。
MySpaceIDはFacebookのFacebook Connectに相当するもので、SNS内に蓄積されたデータを外部のサイトで利用できるようにするツールだ。FacebookConnectに対してMySpaceIDの最大のセールスポイントは、 OpenSocial、OpenID、 OAuthというオープン規格をベースにしている点だろう。(逆にFacebookConnectは完全に独自なシステムで、一部のデベロッパーはそこに不安を感じている)。
今回のバージョンアップは、間違いなく大きな改善ではある。しかしMySpaceはすでに時機を逸しているのではないかと感じざるをえない。FacebookConnectが発表されたのはMySpaceが最初にMySpaceID(以前はData Availabilityと呼ばれていた)を発表した日より1日後だったが、FacebookがConnectを実際にリリースしたのはMySpaceよりも数ヶ月も早く、昨年の12月初めだった。反応は上々で、Facebook Connectは現在数多くのiPhoneアプリや何千というウェブサイトで採用されている。また厳密な統計というわけではないが、私の聞いた範囲では、SXSWカンファレンスで多くの人々が、Facebookがウェブでのログインの事実上の標準になるのではないかと論じていた。(一部のデベロッパーは、Facebookがさらにオープン化するという約束を実行しないかぎり、そういった考え方には反対すると言っていた)。ではMySpaceがウェブサイトのログイン標準になるという意見は? そんな意見は一度も聞かなかった。
とはいえ、MySpaceがすっかりダメになったなどということはない。Yahooは新しいデザインのトップページを一部のユーザーに公開してテスト中だが、そこにはMySpaceIDが新機能としてサイドバーに組み込まれている。(下にスクリーンショットを掲げた)。この新しいポータルがいつ全ユーザー向けに公開されるのか、われわれはまだ聞いていないが、Yahooのトップページには毎日8200万の訪問者があることを考えると、MySpaceIDの普及に大きく弾みがつくことは間違いないだろう。さらにMySpaceはMySpace Musicのようなコンテンツ提供の分野で失地回復を図れる可能性がある。この分野ではFacebookはMySpaceIDに対する優位性がない。

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(翻訳:Namekawa, U)

