SXSWにて:Foursquareは欠陥もあるが成功
by Jason Kincaid on 2009年3月19日

今年のSXSWイベントが始まる前、何人かのブロガーが予想していたところによると、今年の堀り出し物はfoursquareという新しい位置情報ベースのソーシャルアプリにゲームの味付けをしたもので、作ったのはあの今はなきDodgeballサービスを作った連中だということだった。イベントの「インタラクティブ」部門が終った今、私が思うにfoursquareは、2年前のTwitterのような「SXSWに必携のアプリ」ではなかったというべきだろう。それでも大きな支持を集めていて、友人が実際にこれを使っていることを知って(実は思うほど簡単にはわからない)以来、foursquareは私がここにいる間、なくてはならないものだとわかった。

foursquareの主たる機能は、友だちがどこにいるかを知るのを手伝うことにある。ユーサーがアプリで頻繁に「チェックイン」することによって現在位置を更新すると、友人たちに通知される。現在このサービスは、主として最近公開されたiPhoneアプリケーションで使われているが、foursquareのウェブサイトでチェックインすることもできる(少なくとも理論的には。詳しくは後ほど)。

基本的な「友人」システム以外、foursquareのソーシャル機能は、LooptBrightkiteのようなサービスと比べてかなり限定されている。foursquareはフル装備のソーシャルネットワークではなく、ゲーム要素を取り入れ、ユーザーがさまざまな場所から「チェックイン」すると、ポイントやバッジによる報奨を与える。そこがこのアプリの光るところだ。この報奨によってユーザーにはしょっちゅうチェックインするインセンティブが生まれ(iPhoneが移動に合わせて自動的に位置情報を更新できないため、これが必須)、これが思っていたより楽しい。

バッジは、町の境界を越えて冒険に出たり、移動中のカラオケRV(実在していて、それがスゴイ)からチェックインするなど、決められた活動を成し逐げることによってもらえる。バッジのほとんどが、曖昧に名付けられていて、カギを開けるための基準は謎に包まれているため、どうやって取得するかを「あてる」こと自体がゲームとして楽しい(SXSWのバッジのクリア基準の中には、SXSW内でバイラルに広がり始めたものもあり、バーでの雑談の話題になることも多かった)。私は一週間の滞在が終る頃には、ポイントシステムのことはすっかり忘れてしまった。ポイントが付く理由は全くランダムなようにみえ、リーダーボードで240位だったのを見てガックリときた。それでも、一つでも多くのバッジのカギを開けようという意欲が薄れたことはなかった。

foursquareは驚くほど楽しくてクセになるが、アプリケーションにはかなり気に障る問題がいくつかあり、それがSXSWで十分に力を発揮できなかった原因でもあるかもしれない。例えば、友人を招待して参加させることが、必要をはるかに上回る面倒くささだった。アドレス帳にある電話番号を使って、友人が登録済みかどうかを調べる手段はなく、アプリの中から友人に招待状を送ることもできない(結局、手動で友人たちにメールを送った)。しかも、foursquareのウェブサイトはどういうわけかiPhoneアプリよりも機能が少ない。デベロッパーたちは、こうした欠陥を認識しているが(問題の殆どが、SXSWに間に合わせるために削られた)、それでイライラが収まるわけではない。

foursquareの真価が問われるのは、SXSWが終った今からだ。報奨システムは、5日間のイベントでは完璧に働いたが、一旦帰路についたら、みんなバッジを集めることなど忘れてしまうだろうと思う。それでもfoursquareは、何日か続くカンファレンスやコンサートでは、イベント毎にブランドを冠したカスタマイズアプリを作ることによって、容易にビジネス展開できるだろう(レストランその他の見所で、イベントのバッジシステムに参加したいところから金を取ることもできるかもしれない)。

foursquareはを作った人たちが以前やっていたDodgeballは、初期の位置情報ベースのソーシャルネットワークで、2005年5月、Googleに買収され苦しい生活を送っていたが、この1月、ついに切り捨てられた。新サービスにはかなり似たところもあるが、foursquareは、GPSとiPhoneのおシャレなインターフェースの恩恵に預っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090427quub-a-micromessaging-service-that-asks-what-are-you-doing-and-means-it/ Quub: (昔々のTwitterのように)“今何してる”と尋ねるだけのマイクロメッセージングサービス

    [...] 友だちのステータスアップデートを見るときには、いくつかのモードがある。’Present’というモードでは、相手の最新の位置更新を表示する(ゲーム抜きのfoursquareみたいだ)。’Past’モードでは、Twitterふうのストリームで友だちの最近のアップデートを全部表示する。また、’Future’では、アップデートにタイムスタンプを設けられる。それは、簡単なカレンダーとしても使えるので便利なモードだ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090428mint-turns-personal-finance-into-a-game-its-not-as-bad-as-it-sounds/ Mint、個人会計をゲーム化―意外にクールなアイディアだ

    [...] 会計サイトにゲームというのは意外だから、多くのユーザーはこの機能を、私と同様、まずは懐疑的な目で見るだろうと思う。しかし、一見馬鹿げたゲームの要素が実際にはたいへん役に立つ。比較的最近出てきたにもかかわらず、ゲームの要素のために中毒性の高いアプリケーションとなっているfoursquareがよい例だ。もっとも、こういうポイントシステムがうまく機能するためには友達との競争とかトップスコア獲得者の表彰などなんらかのソーシャルな要素が必要だ。しかし会計管理というMintの性格上、こういったソーシャル化による情報公開は難しい。(自分の友達より自分の方が金遣いがうまいといって自慢するのも変なものだ)。しかし、Mintにおけるゲームの要素の導入は成功を収めるだろうと思う。 [...]

  • http://rawwell.seesaa.net/article/138956218.html プロシューマ・ニュース

    Foursquareは欠陥もあるが成功…

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100204foursquare-platform-breakdown/ Foursquareの利用率は(予想通り)iPhone経由が最多。続くのはAndroidとBlackBerry

    [...] ちなみにFoursquareのスタートは1年前のSXSWで、iPhon用のアプリケーションとモバイルウェブ版のみが用意されていた。その歴史あるモバイルウェブ版の利用率のところに「まだ使ってるの?」と書かれているのは興味深い。各プラットフォーム毎に用意しているアプリケーションに自信があることの現れだろう。Windows Mobile版も発表され、メジャープラットフォーム版はほぼ出揃った。あとはNokia版を待つばかりとなっている(現在開発中)。 [...]

  • http://life.is.ideaful.net/info-tech/mobile-location-based-service.html 今”位置情報”がアツいワケ – iPhoneアプリの精鋭たちと今後の発展 « そうだ!スタンフォ~ド、行こう。

    [...] foursquare SXSWにて:Foursquareは欠陥もあるが成功 – TechCrunch 業務提携先も増え、foursquareの収入は増加中 – TechCrunch [...]

  • http://spacejam.info/blog/web%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9/299.html 位置情報を利用したゲーム4つを紹介-SpaceJam

    [...] SXSWにて:Foursquareは欠陥もあるが成功 – TechCrunch 業務提携先も増え、foursquareの収入は増加中 – TechCrunch [...]