1年あまり前にFred Wilsonが、Twitterにはイベント消火ホースが必要だと書いた。この場合の’イベント’はユーザが入力する、何かの物事を指定するキーワードの集まりのことで、多くの’ニュース’(Twitter上の発言)の中からほぼリアルタイムで、そのイベントに関連したニュースを発生と同時に拾ってくれる機能を、正確なピンポイント消火の比喩で「消火ホース」と呼んでいる。明日(米国時間3/31)の朝からFredの願いが実現して、Glam MediaがTinkerというサービスを一般公開する。
Twitterは、人気が急上昇するにつれて、どんなイベントに関しても欠かせないツールになった。Mumbai terrorist attacks(ムンバイのテロ事件)という事件的なイベントもあれば、いちばん最近放送されたDancing With The Starsという娯楽的なイベントもある。大きな地震は、発生から数秒後に何百ものTwitterユーザからの報告が集まる。
こういうイベントを追うために、多くの人がTwitter Searchとハッシュタグを使うが、それはあまり効率的でもユーザフレンドリでもない。これまでに、大統領選やオスカーといったイベントのために多くのサイトがそのときかぎりのTwitterページを提供してきた。それは良いことだが、もっと小さなイベントや事件などのために同様のページを簡単に作れる方法がなかった。Tinkerはこの問題を解決し、ユーザがほんの数秒でそういうページを作れるようになった。しかも、洗練された分かりやすいインタフェイスで、全体的にとても良くできている。Twitterのイベントのためのデファクトスタンダードになっても、おかしくないだろう。
Tinkerのイベントは、Twitter上の複数のキーワードによる常駐検索だ、と説明できるだろう。一つのイベントが一つ以上の用語に結びついていて、Tinkerはそれらの用語をTwitter全体にわたって検索、そして結果を単純に一回で出力する。たとえばMarch Madness(全米バスケ選手権)を表す/捉えるTinkerのイベントは、’NCAA’、’Basketball’、’Final Four’(四強)などの用語が含まれるTwitterのつぶやきを提示するだろう。.
ロンチ時点のTinkerで一般ユーザも自分のイベントを作れるが、指定できるキーワードやハッシュタグやフレーズは一つだ(排除するキーワードも指定できる)。イベントを行っているような信託パートナー(trusted partners)はもっと強力なインタフェイスを使えるので、一度に複数の質問(検索クェリ)をすることもできる(一般ユーザもそのうちできるようになる)。検索の対象は今のところTwitterとFriendFeedだけだが、今後は当然ほかのサービスも視野に入れるだろう。

ホームページはとても良くできているが、むしろTinkerの真価はウィジェットで口コミ的に広まることにあるだろう。イベントを作ったユーザは、組み込みできるウィジェットを自分のWebページやブログに置いてそのイベントのフィードを共有化できる。ウィジェットでイベントのフィードを見るだけでなく、メッセージを送ることもできる。Twitterに送られたメッセージはさらにFacebookやFriendFeedなどのサイトにも送れる。広告の点でもウィジェットは魅力的だ…特定のブランドが特定のフィード(たとえばオスカー関連)にだけ訴求することも可能だから。信託パートナーの作ったフィードをTinkerのホームページに載せてすぐれたイベントを強調し、見る人を増やすこともできる。
Twitterの古参ユーザの中には、Tinkerなんかなくてもイベントをモニタできる、そもそもハッシュタグはそのために導入された機能だ、という人がいるだろう。でもハッシュタグにはそれなりの問題がある(誰がどんなハッシュタグを使っているかを知らなければならない)。Twitterの初心者にとっては、ハッシュタグは理解しづらいコンセプトだ。Tinkerには、こういった問題がまったくない。単純にログインして、読みたい話題をクリックするだけだ。
テキストによる出力のほかに、Tinkerにはイベントをモニタするための便利なツールがいくつかある。ぼくが好きなのはHistorical Trends(歴史的傾向)で、これは対話的なグラフでイベントの相対的な’ホット度’の経時的な推移を、そのほかのイベントとの対比で見せてくれる。たとえば(人気テレビ番組の)’Lost’イベントは水曜日の夜のTwitterの会話でトップに躍り出るが、次の日には急降下する。SXSWは先週のうちに上位から下位へとゆっくり滑り落ちていく。これはなかなかおもしろいビジュアライゼーション(visualization, データの視覚化)だから、スタートアップの名前を時間をかけて追ってみるなど、いろんなキーワードを試してみるとよいね。
Tinkerは明朝(米国時間3/31)一般公開される。本誌もそれをいち早く記事にするつもりだ。

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(翻訳:hiwa)






