
編集部より:このゲスト記事はMrinal Desaiによる。Desai氏はLinkedInの初期の従業員であり、その後El DoradoおよびVenrockの出資を受けてCrossLoopというスタートアップを共同設立した。Twitterで彼をフォローすることができる。
2003年以来、数多くのソーシャルサービスを試してみたが、今私が居るところはLinkedIn、Facebook、Twitterの3つだけだ。MySpaceは使ってはみたものの個人的にアピールするところのなかったサービスで、その理由のひとつが、私は現実の人々と交流したかったのにMySpaceではそんな人たちに「会う」ことがなかったからだ。
Twitterを使い始めたのは2007年で、そこには私がオフラインの世界で大切にしているものがあった。同じ価値を共有し、相手から学ぶことのできる本当の人たちと交流できることだ。しかも、ほかでは決して話をする機会がなかったであろう人たちとも接触することができた。Twitterのおかげで、私はSteve CaseやCraig Newmarkなどという人たちと話をすることができた。新しいサービスやツールを知り、ニュースを起きたその時に読み、「私のバカな質問」に、私より物を知っている人たちが本気で答えてくれた時には、即座に満足を得ることができる。当初家族や同僚たちは疑り深い目で見ていたが、私はTwitterを存分に楽しみ、Twitterが私をFacebookからもGoogle Readerなどのサービスから「遠ざけて」いったことに気付いた。
しかし今私は、果してTwitterはMySpaceになろうとしているのだろうかという疑問を持ち始めている。両者の類似点を思いつくまま5つ挙げてみた。
・フォロワー数の競争は、MySpaceで「友人」を集めるのに似ている。
・Facebookとは異なり、TwitterでもMySpaceでも匿名が当たり前。
・プロフィールの擬装が急増している
・本物の有名人のプロフィールも急増しているが、大ていは別の人間が宣伝のためにやっていて、スパムの温床になっている。
・そして見た目に最も明らかなのが、TwitbackやTwitterbacks、Twitterimageなどのサービスを使って自分のプロフィールをカスタマイズできること。Twitter、MySpace、Facebookそれぞれでブリトニー・スピアーズのプロフィールを見比べてみてほしい(下の画面イメージ)。

最近ニューヨーク・タイムズが、Guy Kawasakiの代りにTwitterでつぶやくAnnie Colbert、時々Britney Spearsを名乗ってつぶやくLauren Kozak、そして50CentのChris Romeroなどのゴーストラーターたちを暴いた。
ほかにもニセアカウントが大量に見つかっている。最近Twitterは、俳優のChristopher Walkenのものと思われていたアカウントを停止し(後に復活し、また停止した)、Erick[Schonfeld]をはじめ、9万人のフォロワーたちをがっかりさせた。しかし、そのアカウントを作り使っていたのは、なりすましだった。その一方で、Tina Feyは、自分がTwitterをやっていないことを認めているのに、彼女のニセアカウントには21万6000人以上のフォロワーがいる。そして、ほかにも不可解なアカウントはたくさんあり、Oprahは、ひと言もつぶやきを発していないがフォロワーが9390人もいる。おそらくFacebookにある彼女のファンページの更新で忙しいのだろう。あちらにはファンが42万人以上いる。そして、アラスカから本当にロシアが見えるのかどうかに関心のある人は、Sarah Palin[アラスカ州知事]に@replyできるところがここにもここにもここにもある。(本物に会えるとは期待しないこと)。
この一連のニセプロフィールを見ていると、Julia Angwinが最近The Wall Street Journalに書いた“Putting Your Best Faces Forward”を思い出す。この記事で彼女が、MySpaceは、匿名を禁止したFriendsterから「Fakester Revolution[ニセ者革命]」によって生まれたと指摘している。MySpaceは匿名でいたい人たちの「約束の地」となった。そのように創られたのだ。MySpaceでは友人を集めることがすべて。ForbiddenやTila Tequilaといったユーザーは何十万人もの友人を抱えている。
MySpaceはFriendsterに対して競争上優位なことを実行した。Twitterは、進んでその方向に行こうとしているわけではない。結局ニセアカウントは停止しているし、売り込み屋たちに人気の自動フォロー機能も廃止しようとしている。Evan Williamsが率直に認めているように、今Twitterで行われているさまざまな種類の行動の多くが、必ずしも設計上意図されたものではなく、思いがけない使い方から生まれたものだ。ケバケバしいプロフィールもそうだろうし、ニセアカウントやゴーストライターも予想外だろう。しかし、ユーザーは自分の欲しい物が何であるかを知らないこともある、ということを知ることも時には重要だ。自分のビジョンに忠実であり続け、限界に挑戦し続けることが勝利への道だというMichael[Arrington]の意見に私は賛成だ。
MySpaceは実質的にFriendsterの技術的問題につけ込んだが、今のところ、Twitterが止まりそうになるたびに同じことが出来た者は誰もいない。今後も出てこないと思う。Twitterのアキレス腱は技術にはない。経験だ(サイトに対しても他のユーザーに対しても)。
TwitterはもっとMySpaceのようになりたいのだろうか、そのMySpaceはもっとFacebookのようになろうと身仕度を整えているし、そのFacebookはTwitterのようになりたがっている。三者が出会う所は果して何処だろう。雷か、稲妻か、それとも雨の中か。


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(翻訳:Nob Takahashi)
