
YouTubeは、サイト上のプロ製コンテンツを一大収入源に変えるためには、どんなことでもする。コンテンツIDプログラムによって、600社のコンテンツパートナーのビデオライブラリーにデジタル指紋を付加し、そのメディア会社やビデオクリエーターに対して、自社の著作権作品を含む全ビデオに広告を付けられるオプションを提供した。対象となるビデオを自動的に削除する選択肢もあるが、90%以上が広告収入の道を選んでいる。
これまで、その広告はありきたりのバナー広告かポップアップだった。しかし今日(米国時間4/8)からYouTubeは、申請されたコンテンツ向けにAdSense For Videoを提供開始した。AdSense for Videoの広告は、ビデオのタイトルや説明テキスト、タグなどの内容に応じてターゲットするか、ジャンルによってもっと広くターゲットすることができる。例えば、ユーザーがアップロードしたこのDisco Bearのアニメーションクリップのビデオは、Mondo Mediaが所有すると判定されているが、横に出てくる広告は、まさしくぴったりThe Tale of Despereauxだ。残念ながらこれはAdSense for Videoの広告ではない。AdSenseの広告はビデオ再生中にプレーヤーの下部にポップアップするオーバーレイだ。今のところ見ることができたのは、GoogleのブラウザーChromeの埋め草広告だけだ(上のスクリーンショット参照)。
しかしYouTubeは、今日このプログラムが公開されたので、今後はもっと意味のあるものになっていくと私に約束した。別の例では、窓拭きのやり方のビデオを見ていたら、下の方に窓拭きの見積りのAdSense広告が時々現れた。このビデオは申請済コンテンツではないが、AdSense for Videoが、サイト押し着せのバナー広告よりも適切な広告を表示することがわかる。奇妙な隣り合わせや、困った組み合わせが起きることもある(上を参照)。しかし全体的にみて、AdSense for Videoの広告が通常のバナー広告よりもクリックスルー率が高いことが確認できた。また、一般にコンテンツIDのパートナーのビデオは、YouTube内の自社アップロードビデオやチャンネルだけの場合と比べて再生回数が2倍(即ち、広告インプレッションも2倍)になる。
これは、YouTubeがGoogleのコストセンターという立場から脱却するための方策の一つにすぎない。YouTubeの試みには他に、click-to-buyリンク、有料ダウンロード、有料検索結果がある。しかし、サイトの(増え続ける)プロ制作コンテンツから現金を絞り出すことは、特に実りある領域にみえる。過去数ヵ月をみると、YouTubeはサイト内の広告枠を、数多くのコンテンツパートナーに収益分配方式で販売させてきている。私がこれについて書いて以来、DisneyからMachinimaまでさまざまなパートナーが、この持ち込み広告プログラムに招き入れられている。

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(翻訳:Nob Takahashi)
