昨日、何日も前から噂になっていた新しい検索エンジン、Wolfram Alphaがハーバード大学のBerkman Centerでデモされた。残念なことに、発表されたビデオはフラストレーションの塊(あるいは退屈の塊)だった。製品が悪かったわけではないが、Stephen Wolframのスピーチばかりで、開発された新製品自体の動作を見ることができなかったからだ。
メディアの悪評に誰かが考えを変えたとみえて、Berkman Centerは新しいバージョンのビデオを公開した。(とにかく10分間分)。このビデオには新検索エンジンの動作が映っている。
このビデオではいくつかの検索が実行されている。「フランスのGDP 」の検索ではGDPの推移のグラフが表示される。「ヨーロッパのインターネット・ユーザー」では棒グラフが、「マサチューセッツ州レキシントンの天気」では同地の温度の変化の時系列のグラフと予報が、「時間あたり17ドル」では別の単位への換算表(ビデオではうまく表現できていない)が、それぞれ検索結果として表示された。
この検索エンジンは科学の学生や研究者に大いに利用価値があるだろう。「5M H2SO4(5モルの硫酸」)に対する検索結果にはそれだけの量を合成するのに必要な各元素の量が示された。(化学の初歩だが、便利には違いない)。Wolfram Alphaは似たような科学技術計算がいろいろできるらしい。さまざまな圧力と温度における特定の物質の状態を図示することもできる。
次に健康関連の検索がデモされた。「LDL 180」(悪玉コレステロールの値)を検索すると、一般の平均値と比較してどれくら隔たりがあるかが表示された。Wolframは続いて年齢別の平均値との比較も可能なことをデモした。
全体として私は感銘を受けた。もちろんニュースその他一般の検索分野でGoogleの地位を脅かすような製品ではあるまい。またDanny Sullivanが指摘するように、これらの検索キーワードはデモ用に特に選ばれたものだという点を割り引いて考える必要もあるだろう。しかし、それでも大したものだと感じた。近いうちにぜひとも自分でテストしてみたいものだ。
Ali Abuhassanの情報提供に感謝。
[原文へ]
(翻訳:Namekawa, U)





参考体験記事:
http://bytesizebio.net/index.php/2009/05/09/test-driving-the-wolfram-alpha/
http://apnews.excite.com/article/20090513/D985H1TO2.html
Wolframインタビュー:
http://www.nytimes.com/2009/05/11/technology/internet/11search.html?ref=technology