
ソーシャルネットワークは、その成熟とともにますます、情報管理のためにも使えるシステムになりつつある。Facebookがそうであり、FriendFeedがそうであり、またある程度はTwitterもそうである。ソーシャルグラフと情報の組み合わせが、強力なのだ。CubeTreeが企業のためのソーシャルネットワークを提供しようとするとき、まさにその点に着目している。
明日(米国時間5/11)公開予定の、CubeTreeエンタプライズコラボレーションスーツは、FacebookとFriendFeedを合わせたようなおなじみのルックスだ(とくに、両サイトの最近のデザイン変更の前)。しかしFbやFFに似ているのも、このサービスを企業に使ってもらうためのアイデアの一部だ。既存のわれわれがよく知っているSNSと同じく、CubeTreeにも主要部位は2つある: フィードとプロフィールだ。しかしCubeTreeのフィードは、ユーザのソーシャルグラフの中の全員のアップデートを見るのではなく、共に仕事をしている同僚たちのアップデートを見る。そしてユーザのプロフィールのページでは、写真やビデオではなく、情報とドキュメントが重視される。
CubeTreeの協同ファウンダCarlin Wiegner(CEO)とRoss Fubini(CTO)は、二人ともSymantec出身だが、最近製品のデモを見せてくれた。ルック&フィールもスコープも、ともに良くできている。Facebook等の既存の人気SNSの良いところをすべて取り入れ、それらをよりビジネス指向に模様替えしている。社員たちの多くはすでにFacebook等を使い慣れていると思われるから、この製品は企業にとってたいへん受け入れやすそうだ…Wiegnerもそう考えている。それに巨大企業では(CubeTreeが現在テスト中の企業は社員数10万)、このようなネットワークが社員一人一人に人間の顔を与える。
スクリーンショットでお分かりのようにCubeTreeはTwitterのようなマイクロアップデートを前面に打ち出している。仕事の進行中には、ほかの同僚たちに知ってもらいたいことが頻繁に発生するからだ。もちろん、Fubiniも言うように、そんなときいちいちメールするのは手間と時間がたいへんすぎる。ステータスアップデートなら、ユーザが特別のことをしなくても同僚たちに一日中アップデートが伝わる。ただし、フィードはそれだけではない。FriendFeed(そして今ではFacebookも)のようにCubeTreeはGoogle Readerの共有アイテムのようなほかのソーシャルサービスからの要素をインポートできる。さらにまたFriendFeed(これも今ではFacebookも)と同じく、フィード中のアイテムに誰もがコメントできる。
ただしCubeTreeは、Facebook/FriendFeed/Twitterの単なる企業向け焼き直しではない。CubeTreeにしかないものが、いくつかある。たとえば、ユーザはドキュメントをアップロードし共有化できる。目標を設定できる。出張の情報をセットアップできる。会社のWikiページを作ったり、会社に関するクイズを作って同僚たちに送れる。クイズは、人の知識や能力をテストするためではなくて、社員同士が仲良くなるための遊びだ。たとえば“わが社でiPhoneがいちばん好きな人は[*****]”という問題を送ると、受け取った者が[*****]のところを填める。“みんな、こういうゲームが好きだよ”とWiegnerは言う。最初は、もっと違う目的で使うはずの機能だったそうだ。
CubeTreeにはこのネットワーク上のいろんなものを探すための強力な検索オプションがある…とくにドキュメントを探すのに便利だ。また’track’(追跡、追尾)オプションというものもある。これはTwitterの、特定のキーワードを誰かが言ったら知らせてくれる機能と同じだ。WiegnerとFubiniはジョークで、みんなすぐに、自分の名前を’track’するね、と言った。
CubeTreeの重要な特徴は、その中でできるソーシャルな関係が、非常にTwitter的であることだ。つまり誰かをフレンドにしたり、誰かのフレンドになるというタイプではなくて、誰でもフォローしていいし、誰からフォローされてもいい。社内用の製品でそれはヘンだと思われるかもしれないが、社員全員が全員を義務的にフォローするのではなく、どんな仕事でどんな使い方をするかによって、ユーザに選択の幅があったほうがよいとWiegnerらは考えている。
CubeTreeは全面的にクラウドからのサービスなので、セキュリティが当然気になる。WiegnerはFubiniはSyamantec出身なので、CubeTreeの開発は最初からセキュリティを重視し、多数の有名なセキュリティ試験にも合格した。だから、Fortune 500企業でもこの製品を比較的安心して試用できるだろう。今この製品を試用中の企業は約100社、その従業員規模は20人から10万にまでだ、とWiegnerは言う。
CubeTreeのいろんな部分に競合相手は多いが、同社は、いまある製品の中ではこれがもっとも総合的だと自信を持っている。たとえばYammerは社内のマイクロメッセージングには適しているが、そのほかのソーシャルな要素がない。またSocialtextのような企業wikiはその分野ではトップでも、やはりそのほかの要素がない。
CubeTreeの料金は3層制だ。まず、“スタンダード”と称する無料サービスがある。ユーザアカウントの数は無制限だが、ストレージが10メガバイトまで。次が“グループ”サービスで一人当たり月額3ドル、ストレージが1ギガバイトで、セキュリティを強化。三つ目が“エンタプライズ”で月額5ドル、セキュリティ、ストレージ、そして管理オプションで最高のサービスを提供する。なお“スタンダード”と“グループ”には嬉しいことに互換性があるので、全員“グループ”でなくてもいいなら、両者を併用してもいい。ただし“エンタプライズ”にアップグレードするときには、全面的な引っ越しが必要だ。ユーザ数が500人以上になると、割引制がある。
CubeTreeは2008年にMitch KaporとTrinity Venturesのシードラウンドにより創設された。4月には最初の資金調達ラウンドを行ったが、額は公表されていない。年末または来年の年初にさらに二度目のラウンドを予定しているとWiegnerは言った。
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(翻訳:hiwa)







