
科学者のためのソーシャルネットワークは、Academia.edu、Ologeez、Lab Meetingなど前からいくつかある。ResearchGATEはその新顔の一つで、LinkedInふうの無料のネットワークの上で科学者同士がお互いにコミュニケーションしたり、新しい方法や論文や人を発見してコラボレーションする場と、研究者用に作られているコラボレーションツール提供する。
ResearchGATEで科学者たちはまず自分のプロフィールを作り、そこに学歴、職歴、スキル、関心分野などを記載し、さらに研究論文を添付する。そしてユーザは目的分野の研究者を検索して専門家同士としてのコミュニケーションを図る。グループを作ってオンラインでディスカッションすることもできる。こういったコミュニケーション活動を支援するためのアプリケーションとして、ドキュメントを共同制作するためのReStory(GoogleDocsに似ている)、オフラインでの会合をセットアップするためのReMeet、アンケート調査や投票を行うためのReVoteなどが用意されている。今後は仮想学会や求人求職ページなども提供されるようだ。
このサイトの検索機能は強力で、サイト内部のリソースだけでなく、PubmedやCiteseerなど外部の有力な研究用データベースも調べて研究論文を探す。またユーザが自分の論文をアップロードすると、同じテーマについて書かれた類似の論文を探してくれるので、自分の論文のチェックや、未来の研究仲間の発見といったことが容易にできる。また、ほかのメンバーのプロフィールを調べて同じ分野の研究者や研究グループを教えてくれる。

今年の初めにロンチしたResearchGATEは、現在のユーザベースが196か国5万人の研究者たちだ。これまでにアップロードされた論文やドキュメントは4万点あまり、そしてさまざまな分野で1100のグループができている。たとえば、豚インフルエンザ(新型インフルエンザH1N1)を議論するグループには100人のインフルエンザ専門家が集まっている。また、研究の方法論について議論するグループにはさまざまな分野の1300名の研究者が集まっている。ResearchGATEで研究グループがとくに多いのは、生物学、医学、コンピュータ科学の分野だ。
競合サイトのLabmeeting,も、科学者たちがドキュメントをアップロード、組織化、検索、共有化等々できる。Academia.eduでは科学者間のコミュニケーションが、論文、学会、プロジェクトのニュースなどのフィードによって行われ、ユーザにつねに最新の情報を提供している。ResearchGATEは、ドキュメントの共有化が便利にできるだけでなく、世界中の研究者たちが特定の問題や関心分野について互いにコミュニケーションできる点が魅力だ。ユーザが自力で自分と同じテーマの研究者や研究成果を探すという、たいへんなネットワーキング努力を、このサイトが代わりにやってくれる。もちろんしかし今後の大きな課題は、もっともっと多くの研究者を集めることだ。ResearchGATEは、大学や研究機関との提携によってこの課題を達成していきたいと考えている。すでに、ジョージア大学とドイツのMedical School of Hannoverと提携関係を結んでいる。
[原文へ]
(翻訳:hiwa)
