All My MailはiPhoneのメールインボックスに知能を持たせてくれるアプリだ
by Jason Kincaid on 2009年5月19日

iPhoneの内蔵メールクライアント対する不満は、これまで何度も述べてきた。たとえばごく基本的な検索すらできないから、受信メールの数がある程度多くなると、探したり調べたりすることがほとんど不可能だ。この夏に出るiPhone 3.0には検索機能があることはあるが、まだまだ改良の余地は大きい。そして、Attassaが最近出したアプリケーション’All My Mail‘は、正しい方向への第一歩だろう。このアプリケーションはXobniのモバイルバージョンを簡略化したようなソフトで、今iPhoneのApp Storeで手に入る。

All My Mailは、インボックスをスキャンしてメールのメッセージを分析し、それらを会話のスレッドに編成する(Gmailなどにある機能だ)。また、わりとよくメールを送る/受け取る人たちのアドレス帳を作ってくれるが、同じ人が複数のアドレスを使っているときはそれらのアドレスを正しくグループ化する。アドレス帳の上の誰かをクリックすると、その人との会話のスレッドをすべてリストアップし、関連のアドレス/人物も教えてくれる。また、添付ファイルだけを探す機能があるから、いつ誰からもらったかを忘れていても安心だ。



このアプリケーション、ロンチの時点では、GmailとAOLのWebメールアカウント、それにOutlookのアカウントで使える(後者は特殊なプラグインをインストールする必要がある)。今後は、そのほかのメールサービスもサポートされる予定だ。無料のバージョンではインボックスは一つだけ、有料バージョン(4ドル99セント+年会費)ではいくつでもインボックスを作れる。プライバシーに関しては、Attassaによればメッセージ全体をサーバ上に置くのではなくて、暗号化されたメタデータとメッセージの断片だけを保存するそうだ。しかし、同社があなたのメールを見ようと思ったら見れるわけだから、機密性の高い情報があるならこのアプリを使わないほうがいいかもしれない。この問題は、メール関連のスタートアップに必ずつきまとうけどね。

All My Mailは、メールのインボックス(受信箱)が一つなら無料、アカウント別に複数設けたいなら年会費20ドルだ(最初の3か月はアプリの代金4ドル99セントがカバーする)。そんなに高い料金ではないが、しかし問題はメールクライアントとしてのAll My Mailの機能や性能だ。たとえば現状では、All My Mailの上ではメッセージの新規作成ができない(返事は書ける)。メッセージを作成するたびに、今使っているメールクライアントに切り換えなければならないから、とても面倒だ。同社は、iPhone 3.0対応バージョンでは完全なメールクライアント機能を持つと言っている。また、先週リリースされたばかりのReMailのような、高性能な全文検索ができると嬉しいね(Attassaによれば、検索も今後のバージョンでサポートされるそうだ)。文句ばかり言ったけど、でも、All My Mailは今のiPhoneの貧血気味のメール機能を元気にしてくれる優れたアプリケーションだ。今後のバージョンアップも、記事として取り上げていきたいね。

[原文へ]

(翻訳:hiwa)