YahooのCEO Bartzはソーシャルとビデオのスタートアップを買うつもり; Yahooを売るなら”相当な巨額で”
by Erick Schonfeld on 2009年5月28日

YahooのCEO Carol Bartzが今日(米国時間5/27)また、同社は今でもMicrosoftと検索をめぐる契約で“細々と”交渉を続けているが、正当なデータ共有化の仕組みが実現するためには“相当大きな額”が必要であると述べた(検索のデータはYahooのまさに生命線だから)。AllThingsDのステージで質問に答えるはめになった彼女は、Yahoo全体をMicrosoftに売る可能性について、“でもそれは、とっても高い買い物になる”と答えた。つまり、これまでのように完全拒否ではなく、少なくとも売値を考えるほどには態度が軟化したようだ。ただし、買収交渉が再び正規に始まったわけではない(最初の$45B(450億ドル)という話が再燃したわけではない)。その可能性を否定しなくなった、というだけだ。

検索をめぐるMicrosoftとの契約は、今では単純なビジネス取引のような形になっているようだ。彼女の説明では: “今では単純に二つの企業間の話だ。片方はお金を持っていて、もう片方はデータを持っている”。そしてそのどちらにも価値がある。

それよりもっと差し迫っているのは、Yahoo自身が行う買収だ。“わが社はソーシャルネットワーク方面の技術とビデオ関連の技術に大きな関心を持っている“とBartzは言った。とくに積極的なのがWeb上のビデオサービスだ: “それはまだ草創期にあり、非常にエキサイティングな分野だ。ビデオ広告は2011年に今の4倍に成長するだろう”。

Yahooの経営再建については、彼女の中心的な関心は管理部門と意思決定の仕組みのスリム化だ。Bartzは、Jerry Yangが彼女を自宅に招いてCEO職を打診しようとしたときの話を持ち出した(このとき彼女は申し出を拒否):

Jerryは、’とにかく、うちに来て話をしないか’と言った。私は、’おたくにうかがうのはいいけど、その仕事はお断りよ’と言った。彼は、戸棚からフリップチャートを取り出した。フリップチャートを家に置く人なのね、彼は。

私は、’検索について最高の意思決定をする人は誰なの’と尋ねた。彼は、チャートの上にいくつもの矢印を描き始めた。まるで、漫画のようだった。私は、’あらまぁ、ここは管理不在なのね’と言った。結局私には、誰が何を意思決定するのか、まったく理解できなかった。彼も、それをうまく説明できなかった。

では彼女は、Yahooの何を治すべきと考えているのか? 具体的には話さなかったが、Yahooは経営の刷新が必要であり、今までの得意分野をさらに上手にやるべきだと述べた:

Yahooのように、ほかのサイトへの大量のトラフィックが発生しているサイトはほかにない。そのことは、Yahooにとって何を意味しているのか? 人びとがYahooを信頼しているということだ。だから、人びとにもっと良いサービスを、もっとシンプルな形で提供する必要がある。また一方では、サービスをなお一層カスタマイズ可能な形にしていく必要がある。最先端のUIを揃え、最新のWeb技術を導入する必要がある。それが今、Yahooが取り組んでいることだ。

Bartzは、その戦略は必ずしも、検索やソーシャルネットワーキングにおける最新流行の技術を追い回すことではないと言う。”人びとは、Facebookだけに行くわけではない”、と彼女は言う。”人びとは1か月に85のサイトを訪れるが、多くの時間を1つまたは2つのサイトで過ごす。しかしFacebookからスタートしても、そこには見たいニュースや株価の情報はない。ユーザのほしいものがすべて、Facebookにあるわけでなない”。これはたぶん、彼女の宣戦布告の言葉だ。

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(翻訳:hiwa)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090601apparently-bing-is-something-of-a-hit/ Bingはかなりのヒットまちがいなし―ユーザーの声は圧倒的に好意的

    [...] もしMicrosoftがBingのおかげで他の検索エンジンからシェアを奪えるとしたら、相手はYahooだろう。もし私がYahooだとしたら、ぐずぐずせずにいち早く検索提携を成立させてしまうだろう。Yahooは検索提携で腐るほどの大金を手に入れるか、会社自体を身売りするかだ。Microsoftは昨年、どちらの申し出についても大金を提示したが、拒絶された。もしBingがヒットすれば、MicrosoftにはYahooに対して金額を引き上げる動機はなくなる。司法省の反トラスト局の目が光っているのでGoogleはYahooと提携できないから、Yahooはどこへも行きようがない。 [...]