Hulu、カウチかららくらく使えるリモートアプリケーションを発表
by Jason Kincaid on 2009年5月29日


2007年末にスタートして以来、Huluはただひとつのことを追い求めてきた。すなわちテレビの好きな番組をPC上で、無料で視聴できるようにすることだ。わかりやすいサムネイルを表示したり、番組選びをやりやすくしたり、またソーシャル機能を持たせるなど、これまでの試みは十分成果を上げていると言って良いだろう。ただサービスの機能性を上げることだけはできずにいたが、それも本日(米国時間5/28)で変わることになる。

Huluに対して長らく不満に思っていたのは、Huluの番組を視聴するのに、わざわざPCの前に座らなくてはならないということだった。それがためにTVを見るという行為に取って代わることができなかったわけだ。Boxeeはしゃれたメディアセンターインタフェースを使ってHuluを操作できるという点で、完璧なソリューションではあった。しかしHuluは主に大手ネットワークへの配慮から、Boxeeを繰り返し排除してきた。

そしてHuluはついに、PCのリモートコントロール機能(Windows Media Centerのリモート機能およびApple Remoteの双方に対応している)を使ってコンテンツをブラウズすることのできる自前のデスクトップアプリケーションをリリースしようとしている。PC版およびMac版の双方ともネイティブアプリケーションで、Adobe AIRを使う必要もない。

このアプリケーションを紹介するためにHuluが作成した動画を末尾に掲載しておく(訳注:日本からは見られない)。アプリケーション本体の方はまだ未公開のようだ(掲載動画中で指示されているURLはQAサーバに繋がるもので、なんとパスワードを要求されてしまう)。但し本日中には更新されることだろう。Update:公開されたようだ。こちらからダウンロードできる。

もちろん、たいていの人はHuluを使うために配線をし直したりはしないだろう。コンピュータとTVを繋いでいない人も大いに違いない。Huluを見るならコンピュータで見るのが便利だと感じる人もいるだろう。ただ、Boxeeやその類を使っていた私たちにとっては、このアプリケーションがあればケーブルボックスを完全に置き換えることができる。大いに歓迎すべきものだと言えるのだ。

Update:Boxeeが排除された経緯を考えると、アプリケーション発表のニュースには少々違和感を感じてしまう。コンテンツオーナーたちは、HuluをPCの枠内に閉じこめておきたいと考えていたのではなかっただろうか。Hulu自らがこの制限を取り払ってしまったことになる。Boxeeは、今回のニュースを受けてHuluに対して再度アプローチしている。ただ、このアプローチが失敗に終わる可能性も重文にある。Hulu側がコンテンツすべてを自社アプリケーションの中に囲い込んで置こうと考える可能性も高いからだ。



Huluは本日Hulu Labsを立ち上げる予定にもしている。詳細についてはまだ明らかになっていない。そのLabsサイトもつい先ほど公開された。

TechCrunch出身で、洞察力に優れるNick Gonzalezの情報に感謝する

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090528hulu-labs-now-live-recommendations-time-based-browsing-and-more/ Hulu Labsがライブに: お薦め、タイムベースブラウジング等々

    [...] 今日(米国時間5/28)午前、Hulu Desktopに遭遇した。人気ビデオポータルが作ったこの魅力的な新アプリケーションは、パソコンのリモコンを使ってHulu体験を操作できるというものだ。しかし、このDesktopは、今日Huluが公開する一連の新機能、Hulu Labsの一つにすぎなかった。そしてそのHulu Labsもライブになった。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090603hulu-still-going-strong-but-growth-is-dropping-off-sharply/ Huluは依然として好調だが成長は大きく落ち込む

    [...] 1月から2月にかけての増加は、たぶんゴールデンアワーのスーパーボウルのコマーシャルのせいだろう。それによって何百万もの視聴者がHuluを初体験した。その後このサイトは、知名度を上げるために、多くのスターを起用したマーケティングキャンペーンを長く続けた。今年の初めごろの新規ユーザの多くは、通りすがりの人たちだっただろう。テレビや映画を自分のコンピュータの画面で見ることは好きだが、自分がHuluというサイトに今アクセスしているという自覚はない。今後も高い成長率を維持したければ、熱心なテレビ視聴者の視聴習慣を変える必要がある。Huluの研究開発部門の初の製品であるHulu Desktopが、そのための役に立つだろう。しかし人びとの長年の習慣を変えさせるのは、容易ではない。 アップデート: この記事のコメントでShahar Nechmadが指摘しているように、落ち込みの原因の一部は新しいコンテンツの放送時間と関係があるかもしれない(ゴールデンアワーの番組のほとんどが4月にも放映されていたから、それはないと思うが)。それが本当なら、人気番組が少なくなる夏にかけては、Huluの成長の鈍化がさらに続くだろう。 [...]