
平均的にみて、最近のほとんどのビジネス現場では12ヵ月ないし18ヵ月でデジタルドキュメントの量が倍増する傾向にあるようだ。コンテンツの急速な拡大傾向をうけて、Googleは組織で用いるデータベースおよびウェブサイトにおけるスケーラビリティの確保が大切であると主張している。Googleは、企業にとって不可欠なこのニーズに応えるため、Google’s Search Appliance (GSA)の新版を発表した。企業内検索の機能を向上させ、スケーラビリティ対応も動的に行うことができる。ウェブページに加え、10億にものぼるドキュメントをインデックス化することができる。
このGSAプロダクトは、Google検索の利便性を企業内でも活用してもらうためのものだ。黄色い筐体におさめられており(スイスチーズのようにも見える)、標準的なDellのサーバにインテル製Xeon5500シリーズのプロセッサを搭載している。GSAではオラクルのデータベース、SAPシステム、Documentum、SharePoint、Salesforce.com、HRシステム、イントラネット、wiki等をインデックス化して検索することができる。企業内の利用者は、慣れ親しんだGoogle風のインタフェースを使って、検索を実行することができる。GSAの従前版では1000万件のインデックス化を行うことができたが、新版ではこれが3000万件となる。また6世代目となるGSAでは、GSAを複数台組み合わせて利用することもできるようになった。この機能を利用することで、数十億のドキュメントにも対応することができる。第5世代までは、この機能は実現されていなかった。
また、新版のGSAでは組織内の部署毎(エンジニアリング部門、マーケティング部門、ファイナンス部門等)にデータを分割しておくこともできる。もちろん全てのデータを対象に、横断的な検索を行うこともできる。ドキュメントを横断検索に含めるか、それとも部門内のみに限定して検索対象とするかどうかは、各部門毎に設定することができる。
また今回のGSAのカスタマイズ機能は強化され、追加機能も各種実装されており、それぞれの検索ニーズに応じてGSAの用途を調整することができる。たとえば管理者はGSAにてレイトバインディングを認めるかどうかの設定をすることができる。これは利用者の、あるドキュメントに対するアクセス権をリアルタイムで認める機能だ。アーリーバインディングのみを認め、アクセス権については既存アクセス権限ポリシーをキャッシュしておいて使うこともできる。また、GSAによる検索で複数のドキュメントがマッチしてくる場合、利用者に応じて検索結果に重み付けをすることができる(技術者向けの情報と、マーケティング部門向けのドキュメント等)。検索結果の重み付けについては、追加的なフレームワークを開発して付け加えることもできる。
さらに今回のGSAでは検索機能をさらに向上させてもいる。検索語を提案してくれたり、後に利用者がシステムに加えた検索語も検索対象とすることができる。これによって部門間で知識をまとめて、より的確な検索を行うことができるようになる。また複数言語間にまたがる検索にも対応するようになった。検索結果はGSAによって自動的に選択した言語に翻訳されることになる。
Googleの企業向け検索サービスを利用している顧客は、現在25,000社を数える。昨年の20,000社から増加している。利用している企業の半分以上がGSAを利用し、残りはホスティング版の検索サービスや、他の企業向けプロダクトを利用している。昨年、Googleは検索結果のカスタマイズ機能や、Google Alertsの機能をGSAに付け加えている。今年はファイアウォールの内側でもあるいはクラウド上にある場合にも適用できる強力な企業戦略に一層の注目を集めるために、スケーリングやカスタマイズに注力しているわけだ。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)




