Demdex、静かにデビュー。広告主に専用の行動データバンクを提供
by Erick Schonfeld on 2009年6月19日

広告主もウェブサイトも、潜在顧客のデータを集めることに関して他社に頼りすぎている。今日(米国時間6/18)、どこからともなく現れたDemdexという新しい広告分析ベンチャーは、企業が自社で集めたり、他社に依頼して集めたあらゆる行動データを蓄積し、その意味を理解する手段を提供するサービスだ。

このユーザープロフィールデーたは、すべて「行動データバンク」に入れられ、ユーザーひとりひとりを、40種類以上の行動学変数および人口統計学変数に基づいて採点し「特徴指標(traitweight)」を出す。この数値は、ウェブサイトが視聴者をセグメント分けしたり、広告主がターゲットに対してメッセージを正確に伝える際に役立つという。

Demdexは2008年に設立され、出資者はFirst Round CapitalとGenacast Venters(Comcastのシードベンチャー部門)。2008年8月に、$1.5M(150万ドル)のシードラウンドを完了した。

アップデート:同社CEOのRandy Nicolauから、詳しい話を聞くことができた。サービスはホスト型で、同氏はさまざまな企業が精緻なデータマイニングを使えるよう真剣に取り組んでいる。複数の広告ネットワークや分析サービスその他のデータ提供サービスにわたって、データの正規化も行う。

現在この行動データは、広告主やウェブサイト自身が直接アクセスできないブラックボックスの中に保管されている。大型の広告主がテクノロジーや広告ネットワークを切り替えた場合、それまで蓄積されてきた行動ターゲティングデータは無駄になってしまうのが普通だ。DemDexでは、そのデータを移行可能にして、ウェブサイトや広告主自身が管理できるようにする。データは現在使っているどのサーバーやサービスでも利用できる。

現在DemDexでは、顧客1人につき保管するデータ量に応じて月額料金を徴収している。金額は概ね訪門者1人/月あたり1セント程度で、100万ユニークなら1万ドルになる。顧客のセグメント化やターゲティングが正確にできるようになることを考えれば高くない。

DemDexが収集するデータは、すべて匿名のクッキーIDによるものだが、消費者ユーザーはDemDexを使用している広告主からのターゲット広告を受け取らない(オプトアウト)ように、DoNotTarget.comで企業毎に設定できる。(オプトアウトした場合は、会社が推定した年代や過去の行動に基づいて、そのユーザーにアピールすると考えた広告の代りに、同じ会社の汎用のデフォルト広告を見ることになる)。DoNotTarget.comは、他の広告システムにも開放しており、同氏はこれを業界標準の登録データベースにできることを願っている。

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(翻訳:Nob Takahashi)