カメラのファインダ画像に場所情報を表示: IBMはSeer Androidでウィンブルドンにそのためのタグ付け
by Erick Schonfeld on 2009年6月24日

モバイルのアプリケーションで今後とくに有望なのは、携帯電話のカメラとGPSを使って現実世界の上にデータをオーバレイするタイプだ。ケータイをカメラとして使うときは画面に、レンズを通したファインダの画像が映るが、そういうアプリケーションでは、その画像の上に情報をかぶせることができる。昨年のTechCrunch 50では、日本のSekai Cameraがそれをデモして、みんなをびっくりさせた。最近では、LayarのAndroidアプリケーションが、同様の拡張現実(augmented reality, 増強された現実)アプリケーションを見せてくれた。そして今度はIBMが、Seer Androidと名付けた、ウィンブルドンのテニストーナメントのための拡張現実モバイルアプリケーションを作った(上のビデオを見て)。

このようなアプリケーションが成り立つためにはまず、世界にタグを付けるという難しい作業をしなければならない。アプリケーションはそれらのタグを頼りにデータを取り出して表示する。IBMがウィンブルドンにタグを付けることに決めたのは、同社がこのテニストーナメントの技術担当だったからだ。Android G1のコンパス、カメラ、そしてGPSを使ってIBMのアプリケーションは、ユーザがカメラのファインダに映した場所を認識できたらポップアップウィンドウを出す。認識するのは、テニスコート、選手、バスルーム、バスなどだ。表示される情報は、コートまでの距離、売店までの距離、現在行われている試合のリアルタイムスコアなどだ。

ユーザがケータイをカメラモードにすると、Seer Androidがそのときの環境(GPS情報など)を読んでそれをアプリケーションに教える。それはまさにサイボーグだ。ただしこのアプリケーションが使えるのは、タグ情報をあらかじめ入力されているウィンブルドンだけだ。だから、ほかの場所で使うためには、またまたタグ付けという難作業をこなさなければならない。IBMにとっては、ウィンブルドンの技術担当であることを誇示する宣伝材料としてSeer Androidを位置づけることもできる。しかし、このようなアプリケーションをどこでも使えるためには、世界中の位置情報をタグ情報として整備する必要がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090623zugaras-augmented-reality-dressing-room-is-great-if-you-dont-care-how-your-clothes-fit/ Zugaraの拡張現実試着アプリケーションはハンガーにかかったままの洋服を鏡の前で体にあててみる感じ

    [...] 現実世界のリアルタイム画像(主にカメラのファインダに今映っている画像、カメラのレンズが今見ている情景の画像)の上にコンピュータのデータやグラフィクスをオーバレイする技術のことを、拡張現実(augmented reality, 増強された現実)と呼び、それは今もっともエキサイティングな技術分野の一つだ。しかし今のところは、この技術の実用アプリケーションは多くない…ビデオゲーム用の装置でおもしろいのがいくつかあり、またLayar、Sekai Camera、Seer Androidなどは、携帯電話を映画「ターミネーター」みたい…超未来型GPSケータイ?…にするオーバレイアプリケーションを作っているが、まだまだわれわれの日常的な実用アプリケーションにこの技術が利用される日は遠い。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090708layar-wants-more-layers-opens-augmented-reality-platform-to-developers/ 携帯カメラを使った現実拡張サービスを提供するLayar、開発社向けにAPIを公開

    [...] モバイル向けARブラウザ市場への参入者は徐々に増えている。端末および端末上で動作するオペレーティングシステムが、これまでにない速度で技術的進化を続ける中、この分野に興味を持つ企業が増加してきているのだ。TechCrunchと同系統の記事を提供しているVenturebeatでも最近ARブラウザに関する興味深い記事を掲載している。記事の中ではLayarの他にTonchidotのSekai CameraやMobilizyのWikiTudeを取り上げている。このARアプリケーション分野にはIBMも参入している。 [...]

  • http://tennis-mind.seesaa.net/article/139238335.html テニスマインド

    IBMSEER全豪OPEN用アンドロイドアプリ…

    IBM版拡張現実カメラ「IBM Seer」2009年のウィンブルドンに続いてこの全豪OPENでも採用されたIBM Seer.日本で使っても何の役にも立たないがオーストラリアン オープン会場内をこの拡張現実カメラで撮ると各種情報が得られるという訳。iPHONEの世界カメラのようなもの。東レPP…..