
新ブラウザー戦争真っただ中である。MicrosoftがInternet ExplorerでNetscapeの息の根を止めてから10余年、ブラウザー市場の競争はかつてなく激しい。つい先週、MozillaがFirefox 3.5を公開し、ダウンロード数はすでに1400万近い。6月にはAppleがSafari 4を公開した。3月には、MicrosoftがInternet Explorer 8を出し、GoogleはChromeの高速化されたベータ版を送り出した。
ブラウザーの市場シェアと、ユーザーがいかに早くアップグレードしているかを示す速報データを見てみよう。上に貼ったStatcounterのグラフによると、Internet Explorerは3月以降、市場シェアを11.4ポイント失っている。これはIE8,IE7、IE6を合わせた数字だ。IE8(ライトブルーの線)は3月の公開以来確実に伸びており、7月4日時点のシェアが16.7%。この大幅な上昇で、IE7の市場シェアが3月の49.1%から昨日の30.1%へと下落した分をほほ補っており、Microsoftは既存のIE7ユーザーを着実にアップグレードさせることに成功していると言える。6月中旬には、ついにIE8がIE6を抜いたが、そのIE6も未だ頑に7.6%のシェアを守っている。しかし3者を合わせた(IE6+IE7+IE8)IE全体のシェアは54.4%で、2009年3月の65.8%から減少している。
わずか3ヵ月あまりの間に、Internet Explorer全体の市場シェアが11.4ポイントも消滅したことになる。その分はいったいどこへ行ったのだろうか。行き先はFirefox、Safari、Chromeだ。半分近い5ポイント弱がFirefox 3.0に移り、シェア27.6%となった。これには先週の[3.5]アップグレードは含まれていない。IE8のすぐ下の点線をご覧いただけるだろうか。これが、Firefox 3.5、Safari 4、Chrome 2.0を合わせた「その他」のブラウザーを表している。
同グラフの30日間版を見ると、Safari 4が4%、Chromeが3%のシェアをそれぞれ示している。Firefox 3.5は見えていないが、先週IE6をほぼ抜き去った点線(その他のブラウザー)の殆どをこれが占めていると考えれば、Microsoftからシェアを奪っているのがどのブラウザーかは見当がつくだろう。(この記事では最新のグラフのデータを使っているが、下に貼った月毎のグラフは6月30日現在)。
上にも書いたように、これは一情報源による速報データである。これもよく引用されるブラウザー市場シェアの情報源である、Net Applicationsは、現在6月の数値を検証しているところだが、同じ傾向を示すだろうと私は予測している。(このWikipediaページにも、他のブラウザー市場シェアのデータソースが複数載っているが、殆どが3月以降更新されていない)。あらゆる主要(あるいは弱小)ブラウザーがユーザーをアップグレードさせようとする度に市場シェアが急速に変動するため、現時点で確定的な結論を出すのは難しい
しかし、現在われわれはIE、Firefox、Safari、3者同時の主要アップグレードサイクルの最中にいる(予測不能の伏兵Chromeも参入)。結局最後にはこの市場シェアに大きな再編が起こり、主導権がIE7から別のブラウザーへと移ることはほぼ確実だ。問題はそれが、IE8なのかFirefoxなのかということ。どちらが勝つにせよ、ついにIE6が消えることは朗報である。
Source: StatCounter Global Stats – Browser Version Market Share
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(翻訳:Nob Takahashi)




