GoogleがChrome OSを発表したタイミングはちょっと不思議だった。いや、ネットに詳細がリークされた日に公式発表を行ったことを言っているのではない。しかし、なぜ実際にデモできる製品が何もできていないのに7月のなんでもない日に発表を行ったのだろう? どうやらその謎が解けたようだ。
月曜日、MicrosoftはGoogleドキュメントによるGoogleの攻勢に対する反撃を用意しているもようだ。そう、Microsoft Officeがクラウド化するのだという。これはいずれそうならざるをえなかったし、現在でも部分的には実現されている。しかし、来る月曜日にニューオーリンズで開催されるMicrosoftのWorldwide Partner Conferenceで、どうやらクラウド版のOfficeの詳細が発表されるらしい。ローカル・コンピュータに一切ソフトウェアをダウンロードすることなく利用できる完全ウェブ版のOfficeだ。
Chrome OSの発表の直後、Microsoftの元社員だったRobert Scobleが、ウェブ上のお気に入りの本拠、FriendFeedで「キミらは知らないだろうけど実はね…」というセッションをやっていた。そのやりとりの中でScobleはMicrosoftが月曜日に予定している発表の内容についてふんだんにヒントをばらまいた。「いやそうじゃなくて、Microsoftの本業に関係ある話だよ。Microsoftの140億ドルのビジネスさ 」などと言っている。もちろんMicrosoft Officeのこと以外ではありえない。
2と2を足すくらい明白な話だ。一部のブロガーはすでに推測を口にしている。Scobleは月曜日の発表は、コードネームGazelleという開発中の新しいブラウザの話ではないとしているから推測はいっそう容易だ。Scobleはまた「Microsoftが発表するのはIEだけでなくさまざまなブラウザで動作する製品」だと言っている。
そうなればこれはどうしても去年のPDCで噂が出ていたOfficeのウェブ版ということになる。
新しいウェブ版Officeは非常に覚えやすいドメイン、office.comで運用されることになるかもしれない。このドメインの所有権は現在移転手続き中だ。Microsoftが取得したのであれば大いにつじつまが合う。
Officeはいわゆる「体重900ポンドのゴリラ」的な製品だ。GoogleはこれにGoogleドキュメントで立ち向かっているが、「900ポンドのゴリラ」に対応するウェブ版が登場すれば戦いはいっそう困難になるだろう。Googleが今週Chrome OSを発表したのは先制のアッパーカットではないのか? それならこれはかなり効いた。Microsoftは新しいOfficeの紹介だけに集中できず、「ChromeOSについてどう思うか?」という質問にも答えねばならなくなった。
[写真 flickr/tipiro]
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)




