
いろいろ紆余曲折もあったが、マイクロソフトは当初の狙いであったYahoo獲得を諦めて、新たな検索エンジンであるBingの提供を開始してGoogleに対抗することとなった。もちろん直ちにGoogleに対抗できるとは考えていない。しかしYahooの地位を脅かして買収への態度を軟化させるなり、あるいはBing自身が検索サービス第2位の地位を獲得することは可能だと考えている。ただし米国内においてYahooはBingと比較すれば2倍の市場シェアを保持しており、これも先の長い話ではある。
ただBingが登場して最初の1ヵ月間の統計データを見ると、BingがGoogleからではなく、Yahooからシェアを奪っていることが確認できる。comScoreが昨夜(米国時間7/15)Wall Streetのアナリストに提供した6月のqSearchマーケットシェアを見ると(下に掲載したBarclaysの画像をクリックすると拡大してご覧いただける)、Bingは2009年5月から検索ボリュームを0.4パーセント増加させて8.4%のシェアを獲得している(ちなみにCompeteのレポートによれば、Bingは5月から6月にかけてシェアを0.3%増加させてる)。
シェアの増加幅は小さく、またBingが自身で公開したトラフィック数から想定される数値も下回ってはいる。しかしシェアの増加分がすべてYahooの減少分であるという点が興味深い。comScoreによれば、Yahooの検索シェアは2009年5月比で0.5%低下して19.6%となっている。Googleのマーケットシェアは65%で安定している。
Bingの登場直後にcomScoreは滑り出しは上々だが実際にどの程度のシェアを獲得するかは今後次第とするレポートを発表している。Bingの8.4%というシェアは、マイクロソフトの獲得していた3月の数値を上回ってはいるが、1年前の9.2%というシェアにはまだ回復していない。Bingの前途はまだまだ不明だ。しかしシェアを獲得していくことになるならば、検索界の巨人とて安閑としてはいられなくなる。GoogleではなくYahooのお尻に火がつくことになろう。
U.S. Core Search Share, June 2009 (Source: comScore qSearch)
| 65.0% | 0.0% m/m | +3.5% y.y | |
| Yahoo | 19.6% | -0.5% m/m | -1.3% y/y |
| Microsoft | 8.4% | +0.4% m/m | -0.8% y/y |
| AOL | 3.1% | +0.04% m/m | -1.0% y/y |
| Ask | 3.9% | +0.03% m/m | -0.4% y/y |
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(翻訳:Maeda, H)





