4月にスタートして以来、DiggのURL短縮サービスは物議を醸してきたが、この1~2ヵ月はほぼ収っていた。このたびDiggは同サービスに、ウェブ界の怒りの炎を再燃させるような改訂を行ったようだ。そして今回彼らがとった行動は、不快を通り越して、紛れもなくいかがわしい。
変更自体はわずかなことだが、意味するところは大きい。通常のリンク短縮サービスでは、短縮URLをクリックする、本来のリンク先に直接飛んで行く。これがbit.lyやawe.smをはじめ、ほとんどのURL短縮サービスの動作であり、これまでのDiggBarも、ページの上部にフレームが挿入されることを除いては基本的に同じしくみだった。
しかし、過去数日の間にDiggBarのこの中核機能が変更された。DiggBarの短縮リンクをクリックすると、記事そのものではなく、Digg.comのその記事に対するコメント一覧に飛ばされるようになったのだ。つまり、私がDiggBarを使ってTechCrunch.comにリンクを貼ると、ユーザーはまずDiggのTechCrunch.com〈について〉のページに行ってから、初めて目的地に飛ぶことができる。これは全くひどい話だ。
Diggがこんな変更をしたいと思った理由は想像に難くない。リンクをクリックした人全員がDigg.comに飛ばされる、ということは同サイトには新しいユーザーがやってきて、トラフィックは増える。しかし、ユーザーエクスペリエンスは台無しだ。リンクを共有する立場にある者として、目的とするページに行く前に、別のランディングページに行くことを強いることなど、私には考えられない。混乱を招くばかりでなく、著しく腹立たしい事実である。そう考えるのは私だけではないようで、著名なDiggユーザーであるMrBabyManが、他のトップDiggユーザー共々、この変更を叩いていることが報じられている。Diggは、DiggBarによってトラフィック量を増やすことができたかもしれないが、そのためにDiggBar自体を死なせてしまったかもしれない。

これは、ユーザーにとって、DiggBarのサービスで起きた初めての問題ではない。スタートして間もない頃、同サービスのリダイレクトのやり方について一騒動が起きた(コードに301ではなく200を使用していた)。しかしすぐに妥協に致った。それ以来騒動は収まったが、多くのウェブサイトオーナーは、DiggBarを使ってリンクされると、元サイトのURLが事実上隠されてしまうことに不満を持っていた(元URLを見ることは可能だが、通常のアドレスバーには出てこない)。
これは、URL短縮サービスの最大ともいえる問題を浮き彫りにするものだ。即ち、間接的にウェブに飛ばすためには、別のレイヤー を加えることが必要であり、Deliciousのファウンダー、Joshua Schachterは、こうしたサービスに寄与することを、邪悪でしかない、と言っている。
これがバグあるいは誤って有効になってしまったものだという可能性も残されてはいるが、情報源によると、Diggはこれを意図したものであることを認めているという。われわれはDiggと直接連絡を取っているが、まだ回答はもらっていない。
アップデート:すでに反発は始まっている。Tweetieを開発したLoren Brichterのつぶやきによると、変更を元に戻さない場合は、同氏のMacとiPhoneの人気クライアントからDiggサポートを外すつもりだと言っている。
JD Ruckerの情報に感謝。
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(翻訳:Nob Takahashi)




