URL短縮サービス、過当競争時代に―Tr.im、惜しまれず退場決定
by Erick Schonfeld on 2009年8月11日

Tr.imの閉鎖をめぐる議論が高まっている。とにかくURL短縮サービスの数が多すぎるのだ。Tri.im以外にも閉鎖されるサービスがいくつも出てくるはずだ。長いURLを短くするというだけのために10を超えるサービスが存在する必要はない(Su.prDiggbarなどメインの機能が別にあるものを除く)。

すでに市場はbit.lyの優位が確立している。これは大部分、bit.lyがTwitterの公式URL短縮サービスであるところから来ている(Twitterは去る5月にライバルのTinyURLから乗り換えた)。Tweetmemeの統計によれば、現在TwitterのURL短縮で、bit.lyのシェアは79.6%だという。2位はTinyURL (13.75%)、以下、 is.gd(2.47%)、 ow.ly(2.26%)、 FriendFeedのff.im(1.92%)などとなっている。

閉鎖前の金曜、Tr.imはこのリストでow.lyとタイの第4位を占めていた。タイトルで「惜しまれず」と書いたが、そういうわけでTr.imにも愛用者はいた。そこそこ人気のあるサービスだったと言ってもよい。しかし上記のような市場シェアを見ればわかるとおり、Twitterのデフォールトのサービスであるbit.lyと対抗するのは誰にとっても難しい。Twitterはいずれbit.lyを買収するべきだろう。そうなれば他のサービスにもチャンスは出てくる。しかし、Twitter側からすれば、bit.lyを買収するにせよしないにせよ、何社かライバルの短縮サービスを存続させておく方が利益になる。もしTwitterが別のサービスに乗り換えれば、そのサービスは数か月で市場の70%から80%を占めることになるだろう。

言い換えれば、bit.lyがイノベーションを怠れば、あっさり乗り換えられてしまう可能性が十分にある。しかし、bit.lyは単なるURL短縮サービスではない。登録された膨大なリンクにはきわめて価値のある情報が含まれている。bit.lyにはそうしたデータを収集し、ある時点でどのリンクが人気があって共有されているか詳細に分析した情報を提供するという遠大な計画がある。 Tr.imにはそういったプランはない。そもそもTr.imはストリームのリーダーを開発しようとしているNambuのサイド・プロジェクトとして出発したものだ。URLの短縮(とデータマイニング)をメインにしているのでないかぎり、この市場でライバルと戦っていくのは難しいだろう。

多くの開発者やユーザーがTwitterの短縮サービスにおける露骨なえこひいきに苦情を言っているが、良かれ悪しかれ、標準が形成されるプロセスというのはそういうものだ。Tr.imのユーザーは自分たちのデータが失われ、リンクが作動しなくなるのではないか懸念している。そこでbit.lyは301worksに短縮URLをリダイレクトするアーカイブを提供することを申し出た。Nambuがこれを受け入れるとよいのだが、たぶん受け入れないだろう。(NambuはTr.imの売却先を探しており、その場合、これらのデータには価値がある)。

しかし、閉鎖されたサービスで生成されたリンクがどうなるかは大きな問題だ。大量のリンク切れが起きるとウェブは混乱する。URL短縮サービスは短縮されたリンクのアーカイブを作り、301worksないし似たような非営利のレポジトリに保管して、誰でも(特に検索エンジンが)閲覧できるようにしておくべきだ。いずれにせよ、独自アルゴリズムによってURLを短縮するサービスの利用は、その多くが結局閉鎖の憂き目を見ることになるのだから、長い目で見ると深刻な問題をはらんでいる。そのため、サイト運営者は公開サービスではなく独自のカスタム短縮サービスを利用し、データのコントロールを図る傾向を強めている(われわれはAwe.smを使っている)。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01

  • http://pcbeginnerupdate.seesaa.net/article/125447227.html パソコン初心者小遣い稼ぎ講座

    無料URL短縮サービスが閉鎖…

    無料URL短縮サービスTr.imが閉鎖となりましたね。 無料サービスですと、こういうことがあるので怖いです。 今までTr.imを使っていた人は、過去の記事などを修正するのでしょうか? 修正…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090811trim-we-were-just-kidding-about-cutting-you-off-also-were-still-for-sale/ Tr.im: 「なーんちゃって。サービスは停止しません」―が、依然買い手募集中

    [...] よく分からないが、Tr.imの運営会社のNambuは迷走しているようだ。数日前にTr.imを閉鎖し、年末までにはすべてのサポートを打ち切る、短縮されたリンクは無効になる」と発表したばかりだというのに、今日(米国時間8/11)、Nambuはそれを取り消した。「Nambuはtr.imの運営を無期限に継続します。その間、われわれは引き続きtr.imの将来について検討を続けます。」 [...]

  • http://cyprus.ex.nii.ac.jp/~kameda/blosxom/blosxom.cgi/KMKM/KMKM0908130610.htm KMKM

    URL短縮はインフラ化すべきでは?…

    URL短縮サービス、過当競争時代に―Tr.im、惜しまれず退場決定http://jp.techcrunch.com/archives/20090810despite-all-the-angst-around-its-demise-trim-will-hardly-be-missed/閉鎖されたサービスで生成されたリンクがど…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20091130bit-ly-spam/ 短縮URLサービスを展開するbit.ly、新たに3サービスと連携してスパマーに対応

    [...] Twitterが人気を集めるに従い、URL短縮ツールもいろいろと出てきた(URLをそのまま入力すると文字数制限にひっかかってしまう)。現在のところURL短縮ツールでナンバーワンはbit.lyだ。bit.lyはTwitterの標準URL短縮ツールとして利用されており、全URL短縮サービスの中で75%以上のシェアを持つ。bit.lyは毎月10億件ものURLを短縮化している。しかしスパマーにとっては、短縮URLが悪事を働く狙い目として機能もしている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100106bit-ly-market-share/ bit.lyの市場シェアに何が起きた?

    [...] 今や猫も杓子もURL短縮サービスをやるか、自分用の短縮ドメイン名を持っている。短縮URLは、もやらブランディングの一環と言ってもよい。しかし、短縮リンクの利用が増すにつれ、さまざまなURL短縮サービスの市場シェアは分断されてきている。最大のURL短縮サービスは未だにbit.lyで、月間リンク数は20億を超えているが、Twitterでの短縮リンクのシェアは現在56%にすぎない。昨年夏には80%近かったのに。この減少が表面化しなかったのは、短縮URL市場の統計を取っているTweetMemeが、サイトをスケーラブルにするためのアップグレードのために、数ヵ月間統計ページを閉鎖していたからだ。しかし、ページ復活とともに、追跡ユニークリンク数は昨年11月の250万件から310万件へと増加している。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20100106bit-ly-market-share/ bit.lyの市場シェアに何が起きた?

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